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時間は少し戻り、茜は愛との電話を切った後、早速愛の家に電話をすることにした。
今は隆雄のアパートにいる。
「愛ちゃんなんだって?」
茜のすぐ横で、やり取りを聞いていた隆雄も茜と同様、心配していた。
茜は今までの事情を隆雄に話した。
「微妙な話だね。愛ちゃんの旦那の考えてることがよくわかんないね。そりゃーほんとにばれちゃったんなら大変なことになるだろうけど」
「とにかく、電話してみるよ」
茜は携帯から、愛の家の電話番号を探した。
「もしもし・・・」
電話にでたのはラッキーなことに子供だった。
「もしもし、桜?」
「うん、そうだよ。茜ちゃんどうしたの?愛ちゃんならいないよ」
電話の相手は桜だった。愛の家の電話は、かかってきた番号をでるようにしているため、桜も茜だと分かったのである。
桜の様子は至って普通だった。
「ねー桜?今、近くにお父さんいる?」
「今、お風呂行ってるよ」
「そうなんだ。ねぇー桜?今日お父さんに愛のこと何か聞かれたー?」
「今日は仕事行ってるのかって聞かれたよ。行ってるよって答えたけどね」
桜は小学5年生。ある程度のことは愛が言っているらしいのでわかっているはずだった。
「それだけ聞かれただけ?」
「あっ、それと最近、夜に出て行ってないかって聞かれたよ。行ってないって言ったけどね」
「そうかー。他に何か変わった様子なかった?」
「何もなかったよ。愛ちゃん今日はデートなの?」
「どうしてそう思うの?」
「だって、昨日の夜から愛ちゃん楽しそうだったもん」
「そっかー。お父さんには言ったらだめだよ」
「うん、わかってるよ。愛ちゃんからいつも言われてるから」
「そっか。桜はほんとにしっかりしてるよね。まっ、ちょっと安心したよ。じゃーね、おやすみ」
「うん。おやすみ茜ちゃん」
「なんかよくわかんないね」
電話を切った後、茜は首をかしげた。
桜の話だと、特に変わった様子はない。子供には何も言っていないのだろうか。
「隆雄どう思う?」
茜は電話の内容を話した。
「子供にはなかなかそんな話できないんじゃないの?まだ小学生だろ?」
「そうなんだけどね。でもほんとによくわからない人だよね、あの人は。やっぱり何も証拠掴んでないんじゃないの?」
「どうだろうな。それは旦那しかわからないからな」
「そうだよねー。とにかく愛に電話しなきゃ」
茜は愛に電話し、桜との話の内容を伝えた。
「桜がそんなことをね・・・まぁー旦那は子供には何も言わないと思うから。ありがとうね茜」
「いいよ。気にしないで。今からどうするの?」
「わかんない。旦那の考えてることがわからなくて」
「そうだよね・・・また何かあったら言ってね。いつでも電話でるからね」
「うん。ありがとうね茜」




