表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禁断LOVE  作者: コウユウ
第5章 再会
PR
56/136

5-11

(じゃー仕事終わったから帰るね(^-^)おやすみ(^^)/)


拓斗は仕事を終え、いつものように愛にメールを送り終えてから、車を走らせた。


拓斗がメールを送り、その返事は返さないように二人で決めている。

家でいると、嫁の香奈が拓斗の携帯を奪い、勝手に見るのである。

そのため、愛からのメールを気づかないまま帰ってしまうと大変なことになりかねない。



家に到着した拓斗は、いつものように玄関を静かに開け、物音をたてないように入っていった。


ここからだ。


天国か地獄か、リビングのドアを開けるまで分からない。


香奈がいれば地獄。

いなければ天国である。

リビングの電気は、香奈がいるいないに関わらずついている。なので、外からでは分からないのである。



拓斗はドアを開け、恐る恐るリビングを覗いた。



『いない・・・な』



香奈がいないことを確認した拓斗は、胸を撫で下ろし、ほっとしたのだった。


拓斗はテレビをつけ、冷蔵庫からビールをだした。

食卓には、今日のご飯なのであろう焼き鳥とサラダが置いてあった。どちらもスーパーで買ってきた状態でるが。

その横には、香奈の飲みかけのビールもおいてあったが。


拓斗が食べていると、二階から物音がした。

そして、階段を降りてくる足音。


嫌な予感・・・。



「なんだ、帰ってたんだ」


嫌な予感が的中した。

香奈が二階から降りてきたのだった。


これぞ、大どんでん返しというやつだ。

ごくまれに、こういうことがあるから恐いのだ。


天国から地獄へ、一気につき落とされた拓斗だった。



「最近仕事遅いな。またあの女と遊んでるのか!?」


香奈は飲みかけのビールを一気に飲み干した。



「仕事が忙しいだけだから・・・」


拓斗は「お前と顔会わせたくないから」なんてことは言えず、仕事のせいにしておいた。



「へぇー仕事ね。まぁー今まで散々嘘ついてきたんだから、どうせ嘘だろうね!!」



香奈はソファーに足を組み、どこかの社長のように偉そうな格好で座り、拓斗を睨んでいる。



「・・・嘘なんて言ってないわ」


ほんとに腹が立つ。自分のしていることは最低なことだということはわかっているが、あまりにも態度が大きすぎる。



「今の仕事いつまで続けるの!?給料も上がらない。こんな給料で生活なんてできないんですけど!!」


「・・・あのさー、給料なんてそんな簡単に上がらないんですけど!!俺だって今の仕事頑張ってるんだよ!!生活厳しいのはお前が使いすぎだからじゃん。ちゃんとやりくりしてたら充分やっていけるわ!!」


拓斗は、香奈のあまりに腹の立つ言い方に、思っていることを吐き出した。



「何、私が悪いの!?毎日ちゃんとやってるじゃん。文句あるんだったら出ていくわ!!」


「毎日ちゃんとやってる?・・・何をやってるの?ご飯は買ったものばっかり!!部屋はあれ放題。買ってきたものも袋のまま置いてあるだけ。片付けようともしない。使わないんだったら買うな!!それにうちの掃除機は飾りか!?お前が掃除機かけてるとこなんて見たことないぞ!!宇宙のことだってそうじゃん。最近はうちの親に預けてるだけじゃんか!!何がちゃんとしてるんだ!!いい加減にしろよ!!」


拓斗は今まで溜めていたことをすべて吐き出したのだ。



「・・・あんたにだけは言われたくないわ!!裏切られた気持ちなんてわからないくせに!!」


「元々お前がそんなんだから女作ったんだろうが!!お前こそ俺の気持ち考えたことあるのか!!」


「もういいわ。どうせ今でもあいつと私の悪口言ってるんでしょ!!携帯毎日大事そうにもってるもんな!!」


「はぁー、してるか!!ほんと腹立つなー!!そんなに人のこと疑うんだったらこんな携帯いるかっ!!」



バキッ・・・



拓斗はあまりの腹立たしさに、持っていた携帯をへし折ったのだった。


「あー、もういいわ」


拓斗は無残にも、へし折った携帯を壁に投げつけ、リビングを出ていった。



車に乗り込んだ拓斗は、アクセルをめいいっぱい踏み込んだのだった。行くところはどこもなかったが・・・。



リビングに一人残った香奈は、悔し涙を流しながら、辺りにあるものを手当たり次第投げ始めたのだった。



拓斗は、朝方家に帰ってきた。


家の中に入ると、びっくりするほどリビングが荒れ果てていた。寝室に入ると、香奈は宇宙とともに寝ていた。



『ちょっと言い過ぎたかな・・・』


拓斗は激しく怒鳴ったことを少し後悔した。何もできない嫁だが、いちよう今まで一緒に暮らしてきたのだ。今は全く愛情はないが、少し可哀想な気もした。


『俺が裏切ったんだもんな・・・ごめんな・・・』



リビングに戻った拓斗は、散らかった部屋を片付け始めたのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ