4-12
今日は朝から、職業安定所に来ていた。
やはり今のご時世、不景気なのかたくさんの人が来ていた。
若者からお年寄りまで、幅広い年齢層の人でいっぱいであった。
愛は職員に案内され、パソコンで仕事を探していた。
旦那の扶養に入っているため、短時間のパート仕事が一番よかったが・・・なかなか良さそうな仕事はなかった。
時間は結構かかったが、自分でも出来そうな仕事を何件か抜粋することができた。
パソコン席に座ってから30分は経っている。
『あーなんか疲れてきた・・・』
一通り見終わった愛は、大きくその場で背伸びをしたのだった。。
昼に近づくにつれ、人は増えてきている。
パソコンで気になった仕事があれば、印刷して職員と詳しい話をする。そういう工程だったが、職員のいるカウンターは4つ。それを待っている人は、20人近くいるのである。
「いったいどれだけ待ったらいいんだろ。ほんと嫌になりそう」
待つということが、人一倍嫌いな愛にとってこれからの時間が一番苦痛だった。
こういうときの時間というのは、なかなか過ぎないものだ。それに、一人に対しての話す時間が長いためなかなか順番が回ってこないのだ。
愛は急に何かを思い出したかのように、その場に立ち上がり外に出ていったのだ。
車に戻り、パソコンで印刷した紙を取り出した。
「あ、もしもし、突然すいません。実は・・・」
愛は待っているのがめんどくさくなり、してはならないとは分かっていながら、自分で電話したのだった。
「はい、はい。・・・えっ、ほんとですか?・・・はい・・・はい、明日から行きますので・・・はい・・・はい、よろしくお願いします」
愛は電話を切った。
電話した先は、自営業で花栽培をしているところだった。
職安で募集していたことを話し、働けないかどうか直接聞いたところ、明日から来て欲しいとのことだった。




