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愛が退院してから3日が経った。
今まで行っていた仕事は、休みが重なったためにクビになっていた。
まぁー今のご時世、当然のことであるのだが。
そんなこともあり、愛は新しい仕事を探していたのだった。
その日の夜・・・
大和から電話がかかってきた。
「元気か?」
「どうしたの?」
愛は相変わらず素っ気ない返事だった。
「桜と向日葵は元気にしてるか?」
「元気だけど・・・」
「お前、これからどうするんだ?親のところでずっと世話になるのか?」
「今考えてるところだから」
「そうかっ。お前がいいんだったら、この家に戻ってきてもいいんだぞ。俺も子供と一緒にいたいしな」
大和はさりげなく聞いてみることにした。
愛は大和がそんなことを言ってくるとは思ってもみなかった。
「・・・・それが一番いいのかも・・・子供のためにも・・・」
愛は素直に大和の言葉を受け入れることにしたのだった。
『生活が元に戻るだけ・・・これでいいんだよね・・・』
自分に何度も何度も言い聞かせた愛だった。
「おぅ、じゃーいつでも帰ってこい」
大和も愛の以外な素直さに驚いたが、余計なことも言わなくて済んだので、そのまますぐに電話を切ったのだった。
暫くして、知らない番号から電話がかかってきた。
「もしもし・・・」
「もしもし戸川さんですか?」
それは忘れたくても忘れられない声だった。
「はい・・・そうですけど・・・」
「西岡です。お宅の旦那から話は聞いてると思いますが、慰謝料100万を旦那に払います。もちろん私もあなたのことを許した訳じゃありません。同じ金額を払ってください」
大和が言っていた慰謝料の話だった。
「私に払うお金なんてありませんので」
「それはこっちも同じです。拓斗は借金をして払うと言っています。あなたもお金借りたらいいんじゃないんですか?」
「仕事も今は行っていないので借りるところがありません」
「生活、余裕なんですね。どうせ仕事もしないで遊んでばっかりなんでしょ」
愛は香奈の言葉に苛立ちを感じた。
「余裕なんてありません。毎日仕事も家事もやってます。あなたみたいに家事を放棄している人にそんなこと言われたくありません」
「・・・・・・・・あなたに何がわかるの!?」
「そんなことしてるから拓斗に愛想つかされるんじゃないんですか??」
愛は知らぬ間に、思っていることを口にしていた。
「どうせあなたも家のことなんて何もしてないんでしょ!!ふらふら遊びまわってることぐらい知ってるんだよ!!」
香奈は愛のことは何も知らない。想像だけで言っていた。
「勝手に言ってたらいいじゃん。それは拓斗が一番知ってると思うけど」
「どうせいい歳して、チャラチャラしたかっこで拓斗のことたぶらかしたんでしょ!!ほんと嫌な女!!話にならないよ!!慰謝料はきっちり払ってくださいね」
「・・・・・・・・」
香奈は電話を切った。
電話を切った香奈は、苛立ちが収まらず、回りのものにあたりだした。
昔以上に散らかっている部屋だったので、投げるものもたくさんある。
今の拓斗の家は荒れ放題になっていた。
物に当たり、酒を浴びる香奈だった。
それを片付けるのは拓斗の役目なのは言うまでもないのだが・・




