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禁断LOVE  作者: コウユウ
第4章 家族崩壊
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4-6

愛は病院に運ばれてから二日後に退院した。



「おかえり、愛」


母の昌子が、帰ってきた愛に明るい笑顔で迎えてくれた。


「ただいま、お母さん。ほんと心配させてごめんね」


「いいの、いいの。気にしなくていいよ。さっ、今日は愛の好きなものばっかり作ったからね、いっぱい食べてね。さぁー桜も向日葵もおいで」


昌子は子供達を連れて先に家の中へ入っていった。



今日の夕御飯は、義雄も昌子もひときわ明るく振る舞ってくれた。


愛には二人の明るさが反対に辛かった。



若いときからやんちゃ娘だった愛は、親にかなりの迷惑をかけてきた。

自分に子供ができて初めて親のありがたみが分かったのだった。

それからは親孝行しようと決めていたが、なかなかしてやることもできないまま今に至っている。


それなのに…この歳になって、また親に迷惑をかけてしまった。

義雄も昌子もこんなバカ娘に、山ほど言いたいことがあるはずなのに、こんなに何も言わずに笑っていてくれている。



『もうお父さんにもお母さんにも迷惑はかけられない。ほんとごめんね…こんな娘で…もっと強くならないとだめだよね』





その日の夜…


一人でソファーに座りながら、物思いにふけていると…珍しく大和から電話がかかってきた。


「久しぶりだな。もう退院したのか?」


「はい。おかげさまで今日無事に退院しましたので。ご迷惑をおかけしました」


愛はわざと他人行儀で喋った。


「そうか…」


病院に顔も出さなかった大和であったが、今更何のつもりでかけてきたのか愛にはわからなかった。


「ところであいつの嫁から電話あったか?」


「ないけど、どうして?」


「お前から慰謝料取るとか言ってたから、そのうちかかってくると思うけど、絶対払うなよ。分かったか!」


どうしてこいつは上から目線なのだろう。

こいつのそういうところも愛が嫌いなひとつだった。大和は自分が一番偉いと思っているプライドの高い男である。


「そうなんだ。別に払う気なんてないし」


「あいつはしつこい奴だからな。気を付けろよ。あっ、それからお前の彼氏からは100万もらうことにしたからな」


大和は愛が喋る前に電話を切った。



「100万か…そんな大金払えるんだろうか…拓斗大丈夫かな…嫁に責められてるんだろうな」






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