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禁断LOVE  作者: コウユウ
第4章 家族崩壊
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4- 5

「こんな金額で許してくれるだろうか」


今日は朝から知り合いの司法書士に慰謝料のことを相談し、拓斗に見あった金額を出してもらった。

拓斗の年収がそんなに高くないために、慰謝料は100万という金額がでたのだ。


その日の夜、拓斗は大和に電話することを決めたのだが、なかなか着信ボタンを押せずにいた。



「早く電話しなよ!何してるの!?」


隣で見ていた香奈は拓斗の行動にイライラしていた。



「もうちょっと考えたほうがいいんじゃないかなー…。こんな金額であの人が許してくれるとは思わないけど」


「この金額が妥当だって司法書士さんも言ってたでしょ。あんたそんなにたくさん払いたいの?」


「俺は金なんて払いたくないけど…この金額で向こうが納得してくれるとは思わないし…」


「もういいよ!この優柔不断男!!私が電話するから!!」


香奈は自分の携帯から電話し始めた。



「もしもし、西岡ですけど、大和君?」


「おぅ、どうした?やっと慰謝料払う気になったのか?」


「弁護士の人にきっちり金額をだしてもらったので」


「それでいくら払ってくれるんだ!」


「100万。これ以上は出せませんので」


「100万だと…まぁーいいわ。で、すぐに払ってくれるんだろうな 」


香奈は大和が納得なんてしないと思っていた。

大和もいろんな所で100万ぐらいが妥当な金額だということを調べていたのだった。



「もう少し待って。今うちにそんな大金ないから。どうにか集めるから」


実際、金遣いの荒い香奈であったため、西岡家には貯蓄がなかった。



「分かった。一週間待ってやる。それ以上は待てないぞ、分かったか!!」


「わかりました。一週間でなんとかしますので。それと私も同じ金額を奥さんに請求させてもらいますので」


香奈は拓斗にそんなこと一言も言っていなかった。香奈が愛に慰謝料を請求することは間違ったことじゃない。

だが拓斗にしてみたら複雑だった。


「それはお前の勝手にしたらいい。俺には関係のないことだ。でも前にも言ったがあいつに払う金なんてないぞ」


「それはこっちも同じですので」


話は大和と香奈の間でどんどん進んでいる。



「旦那はそこにいるのか?」


「いるよ」


「ちょっと代わってくれるか?」



香奈が拓斗に携帯を差し出した。


「代われって」


拓斗はしぶしぶ携帯を耳にあてた。


「もしもし…」


「話は聞いた。一週間以内に用意しろよ。それと今後一切、愛とは連絡とるなよ。そんなことをしてみろ。そのときはどうなるか分かってるよな!!」


「…はい、わかり…」


大和は自分が喋ったあとすぐに電話を切った。



「なんだって?」


「いや別に…文句だけ言ってすぐ切れた」


「あっそう。それより100万どうやって用意する気?家にはそんな大金ないよ」



『お前が金遣い荒いからだろうが!!』


拓斗はそう言いたかったが、心の中で止めておいた。


「知り合いに銀行員がいるから聞いてみるよ。たぶん100万ぐらいなら貸してくれると思うから」


「ふぅーん。いろんな所に知り合いがいるんだね。また違う女じゃないでしょうねー!」


香奈は何につけても腹が立つことをいう。

拓斗はこんな香奈を相手に、必死で我慢していた。


この我慢が爆発しなければいいが…。






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