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禁断LOVE  作者: コウユウ
第3章 恋のゆくえ
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28/136

3-11

「やっと戻ってきたか!」

大和が二人が戻ってきたのに気が付いた。


二人は同時に床に座った。


「それで答えはでたのか!?」


拓斗が話をきりだした。

「はい。決まりました…。愛さんと二人で一緒になります」


「…」

大和は驚いた様子もなく、二人を睨み付けている。

「……」

香奈はというと、全く思いもよらない拓斗の発言に何も言えずに唖然としていた。


「ほぉ〜そうきたか。まぁ〜そんな気もしたけどな」

大和は怒鳴ることもなく、静かに二人を見ている。


「何馬鹿なこと言ってるの!!拓斗!!自分が何言ってるか分かってるの!!」

突然だった。香奈が家の外まで聞こえるぐらいの声で発狂した。


「すまない。もう決めたことだから」


「決めたことって!!何勝手に決めてるのよ!!馬鹿じゃないの!!」

香奈は顔を真っ赤にして怒鳴っている。


「まぁ〜落ち着けよ香奈」

大和は相変わらず冷静である。


「落ち着けるかっ!!もういいよ、勝手にしたらいいじゃん!!私帰るから!!」


「ちょっと待てよ…」

拓斗は立ち上がった香奈を止めようとしたが、香奈は拓斗の手を振り払った。


「ほっといて!!」

香奈は車の鍵と拓斗の携帯を、拓斗に向かって投げつけた。


「待てって…どこへ行くんだ」

拓斗は出ていった香奈を追いかけようとしたが、愛がしっかりつないだ手を離さなかった。


「追いかけないで…」

拓斗は愛の言葉に、追いかけるのを諦めた。


「ほっとけよ。ややこしいのが一人減っていいわ。どうせ実家へでも行ったんじゃないの」


「…」


「さぁ〜本題に入ろうか」

大和は香奈のことは全く気にしていない。


「お前ら一緒になるってことでいいんだな」


「はい。精一杯の償いはします。だから愛さんとは別れて下さい」

拓斗は大和の目をしっかり見て答えたが、足はガクガク震えていた。


「ほぉ〜えらく強気できたな〜。俺にこいつと別れろってか」


「はい。お願いします」


「じゃ〜とりあえず慰謝料として1000万用意してもらおうか」


「…」


「…」


二人とも大和の言葉に驚きを超え、完全に体が固まってしまった。


「払えないんだったらこの話は終わりだ」


「ちょっと待ってよ。そんな大金払えるわけないじゃん。何考えてるの!?」

愛が初めて口を開いた。


「どうにでもなるだろう。分割はだめだぞ。一括で払えよ」



大和はこういう人だ。愛も長年の付き合いだからめちゃくちゃなことを言ってくることぐらい分かっていた。でもここまでとは思っていなかったが。


「もう少しどうにかなりませんか?あまりにも金額が高すぎます」

拓斗は1000万という途方もない金額を、しかも一

括でなんて払える気がしなかった。


「そんなの二人で昼も夜も働いたら一生もかからない金額だろ。女には女にしかできないいい仕事もあるだろ」


「愛さんに風俗で働けとでも言うんですか?」

拓斗は驚いた。長年付き合ってきた嫁に対して、身体を売れなんてよく言えたもんだ。


「そうだ。何かおかしいか!?身体売ったら1000万なんてすぐに返せるだろ」

大和は至って真顔である。


『最悪な奴だな。こいつは』

拓斗は同じ男として、大和が言っていることが信じられない。


愛は何年か前に、大和が言っていたことを思い出した。

大和の連れが同じような立場になり、相手から1000万取ったという話だった。その相手は金持ちのボンボンだったため、親が出したらしいが。

その人の話と同じことを今実行しているのである。単純というかそんな大金払えるとでも思ってるのだろうか。


「ちょっと時間くれませんか?二人でもう一度相談するから」

愛は何かを思いついたようだ。


「どうぞ。逃げるなんてこと考えるなよ。どこまでも追いかけるぞ」


「逃げませんので。拓斗行こ」

愛は拓斗の手を引っ張り家の外へ向かった。



外へ出た愛は携帯を取り出した。


「どうするの?」


「1000万なんて金額払えるわけないじゃん。もうこうなったら二人ではどうにもならないよ」


「それはそうだけど…何かいい案でもあるの?」


「お父さんに助けてもらうよ。知り合いに弁護士さんいるみたいだから聞いてもらうわ」


「大丈夫なの?お父さんこのこと知らないんでしょ?」


「もうそんなこと言ってられないから」

愛はそう言いながら携帯を耳にあてた。


「もしもし…お父さん…あのね…」



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