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愛は拓斗が出ていったあと、大石に電話をしていた。
雨水の件だ。
昨日の夜、電話してからかかってこないのである。
いつものことなのであるが。
そして電話したら
「今、電話しようと思ってたところ」
なんて言われるんだろう。
「もしもし、大石さん昨日のことはどうなったの!?」
「あーごめんごめん。今から電話しようと思ってたところだよ」
やっぱりだった。
「でっ!どうだったの?」
愛は、あえて雨水のことは言わなかった。
「それがねー、水道の水なんだけど・・・井戸水らしいんだよ」
「井戸水!?」
雨水じゃないの??
「そう、水道引いてないんだって。井戸水だから水道代タダでいいらしいんだよ」
「あーそぅー!井戸水ねぇー!とにかくそんなこと聞いてないし、ちゃんとこっちへ来て説明してもらってくれないかなー!?」
そんなに雨水だということを隠したいのか。
愛は、苛立ちを隠せないでいる。
「1度、大家さんに聞いてみるよ」
愛の言葉に圧倒されたのか、嫌とは言えない大石であった。
「大石さんも一緒に来てよ!契約者なんだからね!」
「あぁー、また連絡するよ」
「午前中に連絡して!昼過ぎてもかかってこなかったら電話するからね!!」
大石が何か言おうとしたが、その前に愛は電話を切ったのだった。




