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禁断LOVE  作者: コウユウ
第八章
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130/136

8-8

「元気だったか?」


光久は拓斗を見るなり、怒ることもなく冷静である。



「ごめんな。迷惑かけて・・・」


「終わったことは仕方ない。俺はいいから帰ったら母さんに謝れ」


光久はこの2,3カ月で痩せたような気がする。

顔もどことなくやつれている。


香奈から毎日のように責められたのだろう。



「ほんとすまない・・・」



「あの子が愛って子かっ?」


倉庫の中から愛と桜、向日葵が出てきたのに光久は気がついたのだった。



「紹介するよ。愛、それから桜と向日葵だよ」


拓斗が紹介すると、愛は深々とお辞儀をした。

桜と向日葵も愛の姿を見て一緒に頭を下げている。



「お前がしたことだ。俺は何も言わないがこれからのことはしっかりと考えろよ」


「それはよく分かってる。これからのことは二人でよく考えるから」


「二人で考えるよりも先に自分達のことを片付けろよ。二人でどうするかはそれからだろう」


久光の言っていることはキツイ言葉ではあるが、当たり前のことであった。



「愛さんだったかな。まだ旦那さんとは話してないんだろ。これからのこと」


「は、はい・・・これから話します」


「子供もいるんだからよく考えて答え出さないといけないよ。自分達の感情だけで離婚なんてしたらだめだよ。子供は選べないんだからな」


「はい、それはよく分かっています」


「分かってるんならいい。じゃー拓斗行こうか」



光久は到着してから全く笑うこともなく、キツイ言葉を二人にぶつけたのだった。



「じゃー愛、行ってくるな」


拓斗は、笑顔で愛の目の前に立った。



「帰ってきてね・・・3人で待ってるから」


愛は、あの時のことを思い出してしまう。



愛と一緒になると言ってくれた拓斗は、家族をとった。


このまま帰ってこないんじゃないか


また家族をとるんじゃないか


また、裏切られるんじゃないか・・・



そんなことばかり考えてしまうのである。



「大丈夫だよ。もう愛のこと裏切らないから」


拓斗は、心配そうな愛を優しく抱き締めてあげた。



「ありがとう。気を付けてね」


「あぁー、ちゃんと帰ってくるから。じゃー行ってくるな」



拓斗は、光久の待つ車に乗り込み、手をふっている愛に笑顔で手をふりかえしたのだった。






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