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禁断LOVE  作者: コウユウ
第八章
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129/136

8-7

拓斗は、慣れない場所で寝ていたこと、それに今日の話し合いのことが気になってなかなか寝れなかった。



「あっ・・・拓斗おはよう」


隣で寝ていた愛が目を覚ました。



「おはよう愛。おこしちゃったかな、ごめんな」


「ううん、いいよ。愛もなかなか寝れなかったから」


「そっか。しかしこの部屋寒いよな」


拓斗は座っていたが、あまりの寒さに布団をかぶっていたのだった。


3月だというのにこの寒さは信じられない。吐く息も白いのにはびっくりだ。



「愛も寒くて震えてたよ。外のほうが暖かいんじゃないの。この部屋が寒すぎるんだよ」


「ただの鉄骨だもんな。そりゃ寒いはずだよ」



「もう7時だね。そろそろ起きようかなっ」


「そうだな」


桜と向日葵はまだぐっすり寝ている。

昨日の夜は、怖くて寝れないと言っていた桜であったが、寝れたことに愛は少し安心したのだった。



「今日は何時に行くの?」


「8時半ぐらいには迎えにきてくれると思う」


拓斗は昨日、父の光久に電話し、今日のことを話していた。

車が1台しかないこともあり、光久が迎えにきてくれることになっているのである。



「お父さんが来るんだよね。愛初めてだからどんな顔して会ったらいいのか分かんないよ」


愛は不安だった。拓斗の両親とは面識がない。


拓斗の嫁、香奈からいろんな悪口を吹き込まれているに違いない。そんなことを考えていると、会うのが不安なのである。



「大丈夫だよ。親には愛のことはちゃんと言ってあるから」


「うん・・・ありがとう。・・・さっ、朝御飯にしよっか。桜、向日葵おきてー」


愛は考えれば考えるほど嫌になるだけだった。

なるべく考えないように何かをしようとおもい、朝食の用意をすることにしたのだった。



「桜、ちゃんと寝れたじゃんか」


義雄と昌子が持ってきてくれた丸テーブルを囲い、4人で朝食を食べていた。

朝食といっても、食パンだけなのだが。



「うん、寝れないと思ったけどね」


「よかったよかった。夜中お化けでなかった?」


「もう愛ちゃんの意地悪!・・・怖いんだからそういうこと言わないで。夜中おしっこ行けなくなっちゃうよ・・・」


「ほんとだね。何出てくるか分からないもんね」


愛は笑いながら桜を怖がらせている。



「もうー、ほんと意地悪なんだから。いいもん、おしっこ行きたくなったら愛ちゃん起こすから」


昨日から機嫌のよくなかった桜も、少しずつではあるが、笑顔を取り戻してきたのだった。



「さあっ、用意しようかな」


拓斗は、早々と食パンを食べ終わると出発する用意を始めた。



「まだ時間あるよ。そんなに急がなくてもいいんじゃない」


「たぶん、父さんは早目に来ると思うから」


「そうなの?まだ8時にもなってないよ」


愛は急ぐことなく、ゆっくりと紅茶を飲んでいた。



「俺の父さんはせっかちな人だからね」


「そんなに早く来るの?じゃー愛も着替えなくちゃ!こんな格好じゃ顔合わせられないよ」



拓斗の言葉に、愛も急いで用意を始めたのだった。



8時を少し回ったころ


「あれっ、もう来たかっ?」


拓斗の父、光久から電話がかかってきた。

きっと近くまで来ているのであろう。



「おぅ、拓斗かっ!近くまで来てるから場所教えてくれ」


案の定近くまで来てくれていた。


用意は万全だった拓斗は、愛に三菱が来たことを目で合図し、先に外に出ていった。



「あれっ、もう来たの?」


化粧をしていた愛は、手のスピードが一気に上がったのだった。







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