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拓斗は早速親に電話し、帰ってきたことを伝えた。
そして香奈の父親、康彦に電話をしたのだった。
拓斗はびくびくしながら覚悟を決めて電話したのだが、康彦は怒ることもなく、明日話し合いの場をもってくれたのだった。
愛も同じく親に電話し、帰ってきたことを伝えた。そして生活に必要な布団など余っているものを持ってきてもらうことにしたのだった。
向こうで買ったものは持ってきたが、ハマテクノから借りていたものは自分達で用意しなければならない。
大和には電話したくないので、大和の親に電話したのだった。
大和の親もすんなり話し合いの日にちを決めてくれた。
愛のほうの話し合いは、来週の土曜日に決まったのだった。
4人は、とりあえず必要なもの、そして掃除用品を買いにでかけたのだった。
これからの話し合いのことを話すと嫌になるだけなので、出来るだけふれないことにしたのだった。
「ねぇー愛ちゃん?あの家お化けでない?」
桜は、あの倉庫に入ってから全く笑うこともしない。
向日葵はまだそこまではひどくなかったが。
「大丈夫だよ桜。お化けなんてでないよ。ほんと桜は怖がりなんだから」
愛は、桜を元気にさせようと笑顔を振りまいた。
「うん・・・でも、部屋もお風呂もトイレもすごく嫌な感じがしたけど・・・すごく汚かったし・・・」
「これから帰ってママが掃除するから。少しの間だけ我慢して」
「うん・・・」
愛も気持ちは桜と一緒だった。いまだかつてあんな汚い家を見たことがない。
「さぁー帰って掃除しようか」
こういうときの愛は、ほんと頼りになる。元気のないみんなを元気付けようとしてくれる。
拓斗には到底真似できないことだった。
「そうだな。掃除したら少しはましになるだろう」
4人は早速アパートに戻り、掃除を始めた。
愛は台所、拓斗は風呂とトイレを任された。
桜と向日葵は部屋の掃除をさせることにした。
二人は、仕方なくしているのだが。
「何これっ!?・・・ねぇー拓斗ーー!!」
拓斗が風呂の掃除をしようとしたとき、愛が大きな声で叫んでいる。
そんな愛の元へ拓斗は急いで向かった。
台所に着くと、3人が水道の蛇口を見ていたのだった。
「どうした?」
「拓斗これ見て、水がちょっと茶色いような気がするんだけど・・・そっちはどうだったー?」
「いやっ、風呂はまだ水出してなかったから・・・ほんとだなー、えらく茶色いよなー」
目の錯覚でもなく、間違いなく誰が見ても水の色はおかしかったのだ。
「長いこと使ってないから錆びかなにかが着いてるんじゃないの?とうぶん出したままにしたら綺麗になるんじゃないか?」
「愛もそう思ってずっと出してるんだけどね・・・」
「まぁー水道代タダなんだし、そのままにしておこうよ」
「そうだね。よしっ、掃除再開だー」
拓斗は風呂場に戻り、蛇口をまわしてみた。
こっちもキッチンと同じように茶色い水が出てきている。
そのうち綺麗になるだろうと、特に気にすることなく掃除を始めた拓斗であった。




