表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禁断LOVE  作者: コウユウ
第7章 新生活
PR
116/136

7-27

今日は、錦第2小学校で、最初で最後の授業参観である。


愛は、こっちにきてからほんとに歩くようになった。今までだと、どれだけ近くに用事があるときでも車に乗って出かけていた。

そのことを考えると、自分でも感心するほどのことであった。


アパートから小学校までは、歩いて15分程度の距離だった。

3月に入ったが、まだまだ風が冷たく寒い日が続いている。



小学校に到着した愛は、最初に向日葵の教室へ向かうことにした。

いつも授業参観に行くときは、向日葵で桜の順だった。

教室の場所は、子供達にあらかじめ聞いていたので迷わずに着くことができたのだった。


初めて入る小学校は古く、昔の自分の頃を思い出す。

地元の小学校は新しく、昔の学校とは比べものにならないような近代的な建てかただった。教室と廊下の間には壁がない。一番驚いたのは、教室にエアコンが設置してあり、夏は涼しく、冬は半袖でもいいぐらいの暖かさだったのだ。

この錦第2小は、愛が過ごした頃の小学校と同じぐらい古かったのだ。


教室の中には懐かしいストーブがあり、子供達は自分の親を探しているのだろう、後ろをキョロキョロしていたのだった。


向日葵はすぐに見つかった。

後ろから3番目の席に座っており、愛に気づいたのだろう、ニコニコしながら手をふっている。


愛も、そんな向日葵に手を振りかえした。



「はーい、皆さん前を向いてください。黒板に書いた問題わかる人いるかなー」


担任の藤尾が、黒板に算数の問題を書き終えると、子供達のほうに振り返った。

黒板には、足算と引算の問題が10問ほど書かれている。


子供達は騒ぎながらも、元気に手をあげる子、恥ずかしそうに手をあげる子、キョロキョロしているだけの子、いろんな子がいる。


向日葵はというと、元気に手をあげている。


藤尾先生が、手をあげている子供達を前に呼んだ。

大人からみたら簡単な問題なのだが、2年生の子供達にとっては難しいのだろう。

すらすら答えを書いた子は、自分の席に続々と戻っている。


向日葵は、指を使いながら問題を解いていた。

そして、やっとのことで答えを書き、席へと戻ってきたのだった。


愛は、答えがあっていたことと、向日葵が最後ではなかったことにひと安心したのだった。



「はい。皆さん終わりましたね。じゃー答えあわせしますね」


藤尾先生は、問題を1つずつ説明しながら答えあわせをしている。

中には間違っている子もいたのだった。

向日葵は、合っていることを確認すると、愛のほうを見て、笑顔でピースサインをしている。


愛も、そんな無邪気な向日葵に、ピースサインで答えてあげたのだった。



しばらく授業を見ていた愛は、時計を確認し、桜の教室へと向かうことにした。

向日葵の肩をそっと叩き、桜の教室へ向かうことを告げた。

向日葵もいつもことなので、嫌な顔ひとつせずに手をふってくれている。



「じゃーね、向日葵」


小さな声でバイバイを言うと、静かに向日葵の教室から出ていく愛であった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ