↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地味な能力者Kの日常 ~地味すぎて誰も気づかない英雄談~  作者: 空野 翔


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/9

第6話 街中を歩行中 ~最後の小さな貢献~

夕方6時42分。

藤倉市の商店街。日が落ち始め、街灯がぽつぽつと灯り始めた頃。

Kはスーパーの帰り道をゆっくり歩いている。

前を歩く中年男性(50代前半、作業着姿)が財布から1000円札を出そうとして指が滑り、紙幣が風に煽られて落ちそうになる。

Kは無意識に能力発動。


- 紙幣の落下軌道を±3cmで予測(能力No.29)

- 風向きを±4度で感知(能力No.38)

- 紙幣の重さと風速から、落下時間0.8秒と算出


Kは小さく声を出す。

「……あ、落ちますよ」

男性「あっ!」

慌てて手を伸ばし、紙幣をキャッチ。

男性は振り返ってKを見るが、Kはすでに俯き加減で通り過ぎようとしている。

男性「……ありがとう!危なかったわ。風強いな、今日は」

K「……いえ、別に……たまたまです」


男性は財布をしっかりしまいながら、小さく呟く。

「……なんか、今日一日運がいいな。朝からミスばっかりだったのに、最後に救われたわ」

Kは振り返らずに歩き続ける。

(心の声:紙幣落下リスク98%→0.8%……風速変化予測+0.3秒……地味に今日も完結)


商店街のネオンがKの背中を照らす。

誰も気づかない小さな貢献が、今日も静かに終わった。


―続く―


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。