第9話 仕事……
私が覚えている限りでは初めての外泊でなかなか眠れなかった。
別に淋しいとかでは無かったのだが、寝具とかが自宅より高級すぎて……汚したりしないか気になっていた。
翌日の朝はカルミアさんに起こしてもらい起床した。
「サクラさん寝足りないならもう少し寝てもいいよ」
「大丈夫です。ありがとうございますカルミアさん」
「……私サクラさんの事サクラって呼ぶから私の事もカルミアって呼んで。同じ部屋で過ごすのだし身分は同じだから」
「わかり……わかった。よろしくカルミア」
「うん。その方が話しやすい。これからはお互いに敬称無しね」
「了解!」
その後着替えたり色々準備してから一緒に朝食を食べその後初めての仕事が始ま……るはずだった。
「サクラはこの後セアノサスさんの所に一緒に行くから」
「わかった。仕事って何したらいいの?」
「私は掃除したりするけど……」
「あれ?一緒に仕事するんじゃないの?」
「……これは大きな声で言えないけど、サクラは魔法関係の特別な仕事が有るみたいよ」
「一緒に働くのかと思った……」
「それも間違いではないけど……まだ5歳でしょ?最初は少しでいいのよ!」
「わかった。ありがとう」
私達は二人でセアノサスさんの部屋に向かった。挨拶をして中に入るとカルミアは出て行こうとしたが、セアノサスさんが止めた。
「カルミアも聞いて欲しい。サクラは今前例のない魔法適性が見つかり国が保護している。これから長く一緒に居るカルミアにもそれだけは知っていて欲しいが他言無用で頼む」
「分かりました……家族にもですか?」
「家族にもだ。サクラを保護してる……これは家族からもだ」
「分かりました。明日からも朝と夕方に送迎したらいいですか?」
「それで頼む。何か有ったらサクラの安全が優先だ」
「畏まりました」
私はその会話に何も言えなかった。
カルミアが部屋から出て言ってからセアノサスさんがこちらを見て話しかけて来た
「何を意外そうな顔をしている?サクラは正式に国が保護すると決まったんだ。当然同じ貴族の子供とは言えカルミアより優先される」
「……カルミアさんって優し方なので変に気負わないか心配です」
そう言うとセアノサスさんが笑いながら返事した
「カルミアの心配をしてどうする?自分だって5歳でこんな場所に連れてこられて何するかも分からないだろうに?」
「私は……ってそうですね。そう言えば何するかも聞いてませんでした」
「サクラは各属性の魔法の練習と、属性の選択だ」
「練習は分かりますが、選択ですか?」
「そうだ。得意な属性を練習しないとすべての属性を練習する時間は……でも普通の人の場合は時間が足りないがサクラは覚えるのが早いから……」
「そうですね。できたらすべての属性を覚えたいです。使えないなら諦めますが使えるなら練習したいです」
「すべての属性か……4属性以外にも光や闇、無属性なども有る。でも使える者は殆ど居ない……でもそうか4属性以外の適性と言う事もあるのか……」
「4属性以外の魔法を使える人はここには居ないのですか?」
「正直分からない。4属性以外は国の管理下で必要な時のみ公開される……戦争に成ったら間違いなく優先的に狙われるからな」
「……私には使えないですよね!?」
「正直分からない。でも俺の考えでは使えて欲しいが使えない方が良いだな」
「意味が分かりません」
「使えたら研究者としては凄く嬉しい。でも使える場合は先ほど言ったように国に管理される。まあ今でも国に管理されてるようなものだが、制限は今以上に増えるだろうな……」
「……そうですね。使えない方が良いかな」
「これだけは運だ。神のみぞ知るだな」
この日は結局話しをしてから少し魔法の練習をするだけで終わった。
あれ?私の仕事って……
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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