第65話 戦闘
国境を越えてからも人気のない場所では積極的に転移魔法を使いクフェア先生の体調の事も有るのでゆっくり旅をしていた。
「サクラさん……私の速度に合わせたら遅くなりませんか?」
「転移魔法が有るので多分普通に歩くよりも早いと思いますよ」
「それならいいのですが……もし邪魔だったら私は後から行くので先に行ってもらっても大丈夫ですよ」
「それは危険です。先生は魔法を使えるけど戦闘は出来ませんよね?」
「戦えませんね」
「一人で移動するのか禁止です!私達と共に行きましょう!」
「そうですね……よろしくお願いします」
1ヶ月程は特に何もなく途中で街で休憩したりしながら進んだが、森の中の道を歩いていると魔獣と思われる反応を感じた。
「カルミア、先生……この先に魔獣が居るかもしれません」
「後退しますか?」
「危険なのでこの場で倒します」
「……普通倒す方が危険なのですが」
「二人はここで待機してもらえますか?」
「分かりました。気を付けて」
私は魔力で体を強化して走り出した。レベルが上がったからか移動速度が今までより早い。
反応のある方に向かうとそこには中型の猪のような魔獣が2頭居た。
今までなら2頭同時に戦う事はしなかったが、魔獣の動きが遅く感じるほどに私の動きが早くなっていたため2頭共に急所に剣を刺し倒した。
「カルミア、先生……魔獣倒してきましたよ」
「どんな魔獣だった?」
「中型が2頭。今収納してるけど解体する?」
「魔獣の解体ですか……私も手伝います」
「じゃあ3人で今から解体しようか」
私達は3人で魔獣を解体し、良い時間だったのでそのまま魔獣の肉を焼いて食べた。
「魔獣の肉は美味しいね」
「本当に美味しいですね」
「居なくなって欲しいけど食べられなくなるのは嫌だな」
食事が終わった後今日はその場で交代で休む事にした。
「サクラは少し長く休んでね」
「何で?」
「魔法使って戦って……疲れない方が変よ」
「大した事してないのだけど……」
「魔獣2頭倒して大した事無いって……それが異常なのよ」
「多分カルミアも昔より強くなってるから今日もそんなに疲れてないのでは?」
「私は戦ったりして無いから」
「昔は少し歩いただけで疲れていたのに」
「国から逃げる時に鍛えられたのよ……。でも確かに最近魔法使っても疲れる事減った気がする」
「そうでしょ?カルミアも魔獣倒せばもっと強くなれるよ」
「強さはそこまで要らないかな……」
「でもカルミアには長生きして欲しいから出来たら魔獣の相手位できるようになって欲しい」
「またダンジョンでもあって弱い敵が居たら訓練するわ」
「そうだね」
この日はゆっくり休んで翌日からも転移魔法を使い出来る限り距離を稼いだ。
手紙の返事を書いてから約8か月が経過した頃、セアノサスさん達が居ると聞いた街に到着した。
「先生、カルミア……着いたみたいね」
「後は何処の病院かですね。私が聞いてきます……二人は休んでいてください」
「お願いします」
少しすると先生が戻って来た。
「入院してる病院が分かりました……すぐそこです」
「行きましょう!」
私達は少し早歩きで病院に向かった。
受付に聞き病室の前に行くとそこにはアベリアが居たのだが、痩せていて一瞬誰か分からなかった
「アベリアさん?」
「……サクラさん?カルミアさんとクフェアさんも!」
「アベリアさん、セアノサスさんは……」
「左右の腕を魔獣に食われたわ……傷も上手く塞がらないで困ってるの」
「私が治します!」
「サクラさん……そうねサクラさんなら何とかできそうな気がしてきた」
私は病室に入りセアノサスさんの横に行った。
「サクラか?」
「そうです。少し治療しますね」
「もう何をしても無駄みたいだ。何かできるなら頼む」
私は魔法で傷口を閉じた
「……血が止まった?」
「一応傷口は塞ぎました。あとは無理に動かさなければ大丈夫だと思います」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




