第63話 返事
私は先生の意見を聞くと小さな平屋をポイントで建てた。
「……建物が出来ました!ここに住めるのですか?」
「はい。中には家具とかは有りませんが……あと水や食料も用意しますね」
「何か申し訳ありません。元気になったら働いて返しますので」
「先生には恩が有るのでそんなのは不要です」
「これでは貰い過ぎです……」
「とりあえず元気になってから考えましょう!」
「そうですね……しかし家をつくる力って初めて見て未だに信じられません」
「これは特殊な力で私の土地でしか使えません」
「私の土地?サクラさんこの地を借りてるのですか?」
「ここの土地を魔獣から取り返したのですが、一応取り返すと私が死ぬまでは自由に使えるそうなので」
「魔獣を倒したのですか?」
「はい。魔獣の肉って意外と美味しいのですよ」
「魔獣の肉はそのままでは食べられないと聞いてますが……」
「そうですね。肉の中の魔力を抜かないと食べたら病気になります」
「肉の魔力を抜く?」
「そうですね。数十日放置するか魔法で抜くかですね」
「……何か想像できませんね。魔獣の肉を食べるなんて」
「今ありますよ。焼いて食べましょう!」
3人で焼肉することになった。
「本当に美味しいですね。これが魔獣の肉って言われても信じられない位に」
「魔獣の肉を出しましたが……大丈夫でした?」
「何がですか?」
「その傷……魔獣が原因では無いですか?」
「そうですが、その分今魔獣を食べてます。大丈夫ですよ」
「よかった」
食事も終わったので私とカルミアは久々ににろのギルドに行くことにした。
転移魔法でにろの街の近くまで行きギルドまで行くと受付の人は半分寝ていたが私達の顔を見るとすぐに近付いて来た。
「久しぶりですね……手紙の返事が来てますよ」
「本当ですか?」
私は手紙を受け取るとすぐに読んだが、手紙はアベリアからだった。
アベリアとセアノサスは私達と反対側の国に逃げたが逃げる途中でセアノサスが大怪我をして現在入院中らしい。
私達は現在少し遠い国に居る事、クフェア先生と合流したことなどを手紙に書きギルドに送付を依頼した。
その後私達は家に戻りツツジさんと3人で話した
「私が小さい時にお世話になったクフェア先生を今度ツツジさんにも紹介しますね」
「そうか、楽しみにしてるよ」
「それとセアノサスさんとアベリアさんの事だけど……私達とは逆側の遠い国に逃げたみたいで、出来たら会いに行きたいけどカルミアはどう思う?」
「私も賛成するけど、移動には時間かかるからその間クフェア先生をどうするかだね……」
「……手紙の返事来るまで保留でも良いかな?今少し考えていること有るの」
「もしかして新しい魔法?」
「そう。先生が言ってた治癒の魔法」
その日から治癒魔法の練習をしようとしたが上手く発動しなかった。
数日後偶然ツツジさんが怪我をした時に怪我を治したいと強く思ったら発動した。
「今のは魔法か?……怪我が治った」
「そうですね。治って欲しいと強く思ったら発動しました。これでクフェア先生の傷も治せそうです」
「ありがとう。良かったな」
その日のうちに先生の家に行き傷を見せてもらい魔法で治療した。傷が大きかったので時間がかかったが完全に治す事が出来た。
「サクラさんありがとう。傷が治った……これで恩返しができる」
「治ってよかったですね。それでこれからどうします?」
「これからとは?」
「ここで住むか、どこかに引っ越すかです」
「ここに住んでいいならここに住みたいと思ってます」
「住んでもらえますか?今は何も無いですけど……」
「ではここの村初の住民になりますね」
「ありがとうございます。……それと少し相談したい事が有るのですが、セアノサスさんとアベリアさんが見つかったので会いに行きたいのですが、その間ここに居なくても大丈夫ですか?」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




