第60話 旅の準備
私とカルミアは昔私達が居た魔法研究所の人達を探す事に決めた……でも今すぐに旅に行こうとは思っていなかった。
「カルミア……とりあえずにろの街のギルドで情報を得ようと思ってるの。まだあの国に戻れるか分からないし、レベルアップしたら転移魔法の範囲も広がるから」
「意外と慎重ね……私は明日にでも旅に出るのかと思っていたけど」
「希望者が居たら温泉の近くに住めるように考えてるから、まだ準備が出来てないわ」
「温泉の近くか……確かに広い土地が余ってるね」
「余らせていても仕方ないし、私もまだ弱いからね」
「サクラが弱い?」
「まだまだ強くなれるよ。もしまだ魔獣が残っていても戦える位の力が無いと戻るのは危険よ」
「そうだね。足手纏いには成りたくないから私も頑張るよ」
「カルミアが邪魔になる事は無いよ。でも確かに一人で戦えるようになってくれたら嬉しいかな」
「了解!」
翌日私達はにろの街に転移魔法で移動し、ギルドに向かった。
ギルドに到着するといつも通りに暇そうな受付の人が嬉しそうに話しかけて来た
「こんにちは。今日は宿泊されますか?」
「宿泊ではなく今日は少し聞きたい事が有って来たのですが、ここから遠く離れた魔獣に滅ぼされた国って今どうなっているのか分かりますか?」
「……生き残られた方は少ないと聞いております」
「今現在がどうなっているか分かりますか?」
「国境付近にはまだ魔獣が居る為現在行く事は出来ないとしか分かりません」
「そうですか……。この国に逃げてきた人とかの情報は有りませんか?」
「数名ですが聞いております」
「その中で魔法研究所の人が居ないか調べられませんか?」
「調べる事は可能ですが、有料の依頼となりますがよろしいですか?」
「依頼料は払いますのでお願いします」
「分かりました。ここまで情報が入るのに時間がかかりますので一月以上の時間がかかると思いますが大丈夫ですか?」
「よろしくお願いします」
「では依頼として受付いたしました。他に何か御座いますか?」
「毛皮とかが有るのですが買取できますか?」
「出来ますよ。何の毛皮ですか?」
「魔獣と普通の獣です」
「……また魔獣を倒されたのですか?」
「はい」
私は予め収納魔法から取り出していた毛皮を渡した。
「魔獣の毛皮の換金はは後日でもよろしいですか?」
「大丈夫ですよ」
私達は獣の分のお金だけ先に受け取りギルドを出て転移魔法で家に戻った。
家に戻ってからカルミアと話した。
「残念な事に国には戻れないみたいね」
「そうだね。国境に魔獣が居るって言ってたね」
「少ない魔獣なら倒せるけど、何頭居るのか分からなければ戦う事も出来ないからね」
「何か魔獣相手でも戦える武器とか有ったら良いのに」
「皆が魔法使えたら良いのにね」
「サクラの魔法は威力が違い過ぎ!普通魔法って少し火をつけたり程度しか出来ないのよ」
「カルミアも水球飛ばしたり出来る様になったし皆も訓練したら強くなれるのに」
「でもそれって危険ではない?もし戦争に威力の高い魔法を使われたら……」
「戦争に使えない魔法なんて都合のいい物はないからね」
「そうね。とりあえずは魔法の練習して待機かな?」
私達は情報が手に入るまで温泉近くで魔獣退治や狩りをして過ごした。
前にギルドに行ってから1月以上が経過したのでギルドまで確認に行った。
受付の人は私達を見たら嬉しそうに紙の束を用意していた。
「こんにちは。依頼の情報が手に入りましたよ」
「ありがとうございます。確認しても良いですか?」
私達は受け取った紙の束を見ていると他国に逃げた人の分まで情報が有った。
「知ってる名前が有る……良かった!」
私とカルミアは気が付いたら手を繋いで泣いていた。
少し落ち着いたので受付の方に質問した。
「ここに記載されてる人と連絡は取れますか?」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




