第59話 攻略
ダンジョンの攻略はその後も順調に進み9階に到達した。
「サクラ、あと1階で10階ね……何か敵の数は増えたけど種類は変わらないみたいね」
「外に居る魔獣に比べたらかなり弱いから鍛練にはいいけど……このダンジョンから普通の魔獣が出て来るのも見てるからまだ強い魔獣も居ると思う」
「外に居る魔獣相手はまだ無理だと思う」
「外に居るような魔獣が来たら私が戦うから安心して」
私はそう言ったが実際魔法を制限されるダンジョン内で戦うのは楽でななさそうだと思う。
私達は10階まで到達したが不思議な事にその階には魔獣が出てこなかった。
「何も居ない?」
「不気味ね……」
「引き返した方が良いかな?」
「まだ余裕有るから奥まで行ってみない?」
私達はこの階の奥まで行ってみる事にした。
そのまま進んでいると私は何かの気配を感じてたので立ち止まった。
「何か居るわ」
「……ボス?」
「かもしれない。出来たら二人はここで待ってて私が様子を見て来る……逃げる時一人の方が楽だから」
「分かった」
ここは他の階と違い薄暗く一人で居るのは少し心細かったが先に進んでいった。
先に進んでいくと1頭の大きな魔獣が居た。多分ボスだと思うので少し様子を観察していると向こうがこちらに気付いたらしくこちらへと向かって走って来た。
ここで逃げたら2人が危ないので仕方なく戦う事にした。
敵は体が大きいのに素早く少し苦戦したが敵が1頭だけだったので不利には成らずに戦う事が出来、数十分互角に戦っていたが敵の方が早く疲れてきたようで少し動きが遅くなりこちらの攻撃が運よく急所に当たり無事に勝つ事ができた。
敵を倒すと大きな魔石が出て来て周りの魔力が薄くなったので私は魔石を魔法で収納すると2人の所に戻った。
「ただいま」
「お帰り……ボス居た?」
「居た。見付かったから倒してきた」
「倒せたの?」
「倒したよ。大きな魔石になった」
「無事で良かった」
「ありがとう」
「疲れただろうし少し休んだら帰ろうか?」
「それなんだけど……多分ここからでも転移魔法使えそう」
「ダンジョン内は魔法使えないのでは?」
「ボスを倒してレベルアップしたのと、ボスを倒した後ダンジョン内の魔力が少なくなったから今の私ならここからでも転移魔法使えそう……と言う事で3人で温泉行って休まない?」
「「賛成」」
転移魔法を使ってみると予想通り発動しすぐに皆で温泉に行く事が出来た。
温泉の建物の中に今回倒したボスの魔石を魔獣除けに置き、3人で温泉を楽しみ家に戻った。
翌日以降は再び3人で魔法の練習をしてツツジさんは体を強化する魔法を自分で発動する事に成功した。
「これで何か有っても逃げたり戦ったりできますね」
「確かに凄い力が出せる……弱い獣程度なら素手で勝てそうだな」
「流石にしないと思いますが無茶はしないでくださいね」
「分かった」
「カルミアは新しい魔法の練習しなくていいの?」
「今は覚えた火と水魔法を練習して消費魔力を減らす方が良いかと思って」
「確かにそうね。私は中途半端にしか使えない土魔法の練習をするわ」
魔法の練習をしていると研究所の事を思い出してしまった……みんな元気にしてるかな?
その様子に気付いたのかカルミアが話かけて来た
「サクラどうしたの?」
「魔法の練習していると研究所の事思いだして……みんな逃げられたかな?」
「探してみる?」
「でも15年後に会う約束して」
「約束の前に会ったら駄目なんて言われてないよ」
「そうね。……少し会うのが怖いのかもしれない」
「それって誰かが魔獣にって考えてる?」
「……そう。全員無事だと思いたいけど難しいよね」
「そうね。どうする?約束の時間まで待つ?」
「今なら困ってても受け入れられるか……そうだね探してみようか?」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




