第58話 一旦撤退
4階も敵は同じだったので困る事も無く5階に到着したのだが……
「カルミア、なんか辺りの雰囲気変わった?」
「私には分からないけど危険そうなら引き返す?」
「少し気を付けて進んでみようか?ここからは私が前に行くからついて来て」
「わかった」
私を先頭に進んでいると先に敵が見えたがまた鼠のような魔獣だった。
少し動きが素早くなっているが敵は変わらない……そう思っていたら急に小型犬ほどの大きさの魔獣が現れた。
「カルミア気を付けて。新しい敵が現れたわ」
「お任せします」
この犬のような魔獣は鼠のような魔獣よりは強かったがそれほど強くもなく簡単に倒す事ができた。
「思ったより強くなくて良かった……これならカルミアが戦っても勝てそうね」
「勝てるとは思うけどまだ進む?食事とか睡眠はどうする?」
「そうね……今日はこの階の端まで行ったら帰ろうか?」
「賛成!鍛練と言っても休憩は必要だし」
その後も戦い5階の端まで着いたので引き返す事にした。
入り口付近まで戻って来たが、1度敵を倒すとすぐには復活しないみたいで殆ど敵に会わずに戻る事ができた。
無事にダンジョンから外に出られたのでそこで一休みする事にした。思っていた以上に緊張していたみたいで疲れていた。
「カルミア無事に帰れてよかったね」
「そうね……」
「どうしたの?」
「戻って来る時殆ど敵が居なかったよね?と言う事はそのまま進んでも良かったのかなって」
「でもダンジョン内で休憩できるか分からないしもう少し色々試してから攻略していこう」
「そう……ん?あれ攻略?そうか鍛える為では無くて安全の為攻略するのが目的だった……」
「まあ鍛えるのも目的ではあるから間違いではないよ」
「そうね。美容と健康のために頑張る!」
その後は一旦家に戻りツツジさんを連れて温泉に行きゆっくりしてから帰って休んだ。
翌日は3人で再び魔法の練習をすることにした。
「サクラ、何で今日は魔法の練習?」
「昨日の鍛練で魔力が強くなってるはずだから今なら新しい魔法も覚えやすいかなと……もしそうならダンジョンにツツジさんも連れて行って皆で強化出来たら良いかなって思った」
「もし私でも新たに魔法を使えるようになるなら……ダンジョンとか言う所に行ってみたいな」
早速カルミアに火魔法を教えたら簡単に使えるようになった。
「カルミアおめでとう!火魔法使えたね」
「これは凄いわ。ツツジさんも一緒にダンジョン行って魔法を覚えましょう!」
「そうね。魔法が使えたら料理するにも便利だしいいわね」
と言う事でツツジさんもダンジョンに行く事となった。
翌日3人でダンジョン前まで転移魔法で来た。
「ダンジョン内は放出する魔法が使えないのでツツジさんは槍とかの長めの武器で離れた所から戦ってください」
「わかった」
私達はダンジョン内に再び入った。
1階は敵が殆ど居なかったのでツツジさんに戦う練習をしてもらったのだが……ツツジさんは意外と動きが早く力も有った。多分無意識に魔力を使って体を強化してるみたいだ。
1階の敵はツツジさんが全て倒したので2階、3階と降りて行ったのだが、3階からあの犬のような魔獣が現れた。
「ツツジさんここから敵が少し強くなりますけど、大丈夫そうですか?」
「今の所大丈夫そうだね。本当にこれだけで強くなれるのかな?」
「多分もう強くなってますよ。動きが良くなってますし」
「そう言えば体が軽い……これは良い健康法だな」
「今日は私の出番はなさそうね……」
「カルミアはあとでツツジさんと交代ね。私も少しは戦いたいし後方は私が守るから」
「了解!」
3人でのダンジョン攻略は思った以上に順調で5階を過ぎて7階まで来る事ができた。
「予想外に順調ね。このまま攻略する?」
「問題は何階まで有るかだね」
「とりあえず今日は10階まで言ってみない?」
「賛成!」
10階まで進んでみる事となった。




