第6話 危険
私が4属性を使えると知るとクフェア先生もセアノサスさんも凄く驚いている。
「あの……4属性が使えるってそんなに特別な事なのですか?」
「そうですね……今まで教会には色々な魔法に関する記録が有りますが、3属性以上を使えたという記録は残っていないのです」
「研究の方でもそうだ。3属性でも聞いた事が無い……もしこれを知られたら他国から狙われるかもしれないぞ」
「他国から?」
「そうだ。魔法を何とか軍事利用しようと考えている国は多い。例えば火の魔法使いと風の魔法使いが居たら火を広範囲に燃やす事が出来るかもしれない……街や軍事物資を燃やされると国としては困るからな」
「かもしれないと言う事はまだ使われては居ないと言う事ですか?」
「火魔法に風魔法を使うと火が消える事が多いからな……例えば強力な火魔法を使える人間が居ると……」
「私ってもしかしたらかなり危険なんですか?」
「今はここだけの話しなので良いが、もし4属性を使えて魔力も多いと分かると……危険だな」
「この研究所で保護してもらう方が兵士もいて安全な感じですね……」
「でも先生……私を無事に家に戻すって約束してます!」
「そんな約束よりサクラさんの安全の方が大切です」
「先生……ありがとうございます!でもまだ他には知られていないので今は家に戻りたいと思います」
「しかしな、普通なら国に報告して保護してもうレベルの話しなんだ……いつまで秘密に出来るかもわからないし、秘密にしていると私達が疑われる可能性もある」
「それにあまり言いたくは有りませんが、サクラさんのお父様はサクラさんを利用しようとしてるように見えて……」
「そうですね。でも今ここで保護されたら多分父は何かしてきます。お金か地位の請求を……」
「少し位なら国が何とかしてくれる。急かす様で申し訳ないが出来たら数日中に決めて欲しい」
「ここなら勉強も出来ますし、魔法も練習できます。正直今の家はサクラさんには良くないと思います」
「分かりました……これは仮定の話ですが、例えばここで住み込みで働くとかは出来ますか?」
「働く必要なんかない……って答えを求めてる訳では無いな?」
「そうですね。魔法の研究をするのにここで働いて、家に仕送りをするって形にしたらもしかしたら許可が出るかもしれないと」
「そういうことか……可能だ。ここに居てくれるなら当然給金は出す」
「私が交渉しますよ」
「俺からも手紙を書こう!良い才能を持って居そうだが現在まだ属性が分からない為、色々勉強をしながらここで働くなら給料は払うと」
「それを持って私が交渉します」
「ではそれでお願いできますか?」
「わかった……君って確か5歳だったよな?よくこんな事思いついたな」
「サクラさんは見た目と声以外は5歳ではないと思ってますよ」
「先生酷い……普通に5歳ですよ!うちは裕福では無いから働くと言ったら喜ばれるかと思って。それに女なので家を継いだりも出来ませんし」
「そうですね。特にサクラさんのお父さんは女性を下に見る感じがしますね……自分も女性から生まれたはずなのに……」
「魔女って言葉があるように女の人の方が魔法適性出やすいのにな……」
「そうなんですか?」
「今までの記録で証明できるぞ。女性の方が多い」
「それは知りませんでした」
「そして魔法を使える人の子供は魔法の適性が出やすい……」
「と言う事は私が子供を産んだら……」
「そうだな。魔法の適性が出る可能性がかなり高い。とは言っても、現状魔法なんて火をつけたり飲み水を出したり程度……気にしなくても良い」
「でもサクラさんは初めての魔法で少し離れた位置に火をつけたりできました……これから次第でどんな事が出来るようになるか分かりませんよ」
「……そこまで考えてませんでした」
「とりあえずここで保護する予定で動くぞ!」
「はい。ここで働きます!」




