第5話 魔法の研究
今、父とクフェア先生が私を魔法の研究している人と会わせるかどうかで話し合っている
「分かるかどうかわからないのに会わせようとする……お前はもしかして娘を売る気では無いだろうな?」
「どういう意味ですか?」
「魔法を使える子供……多分裕福な貴族なら高い金額で買ってくれるだろうな」
「何を考えているのですか?そんな事はしません」
「では契約するのはどうか?」
「契約ですか?」
「魔法を調べるだけで無料であり、必ずこの家に帰すという契約だ」
「分かりました。今ここで書きます」
先生は紙に魔法の適性を調べる事、それで対価は貰わない事、それと家に無事に返すと書いてサインした。
「貴族相手に契約したんだ。もし破ったらお前は終わりだぞ」
「それで構いません」
「でも先生……」
「子供は黙ってろ!」
「サクラさん、何も間違ったことはしていないので大丈夫です」
「はい」
両親からの許可も出たので、翌週魔法の研究所に行くことになった。いつものように母に教会まで送ってもらい一旦クフェア先生と合流してから馬に乗って移動した。
「先生馬に乗るの初めてですが……意外と大人しいのですね」
「馬に乗ると結構高さが有りますが大丈夫ですか?」
「下は見ないようにしているので大丈夫です」
「そうですか。もうすぐ着きますので安心してください」
それから数分で大きな建物に到着した。
「ここが友人が働いている魔法の研究所です」
「大きいのですね」
「国からも資金が出てますし働いている人数も多いのですよ」
「楽しみです」
私達は建物の中に入り先生の友人の居る部屋へと向かった
建物の中には兵士も多く居て驚いた
「ここには兵士もたくさんいるのですね」
「魔法を使える方が沢山ここで働いてますから警備のために兵士が多く配備されています」
「魔法が使える人ってそれだけ貴重なのですね」
「そうですね。適性がある人間自体が少ないですから」
話しながら歩いていると近くの部屋からクフェア先生が呼ばれた。
「久しぶりだなクフェア!今日は魔法の適性についての質問だったか?……隣の子供がそうか?」
「久しぶりだな。セアノサス!そうだこの子なんだが……出来たら部屋の中で話したい」
セアノサスは小さい声で聴いて来た
「人に聞かれたくない話しか?」
「そうだ」
「分かった。この部屋に入ってくれ。ここの中で話したら外部には聞こえない」
部屋の中に入ると先生はセアノサスさんに今までの事を説明した。
「見た事無い適性で、火属性をすぐに覚えた……複数属性の可能性ありか……正直研究対象としては最高だが、出来たら秘密にしたいと」
「そうなんだ。セアノサスは確か水属性だったよな?」
「そうだけど……それが?」
「サクラさんに出来たら水の魔法を教えて欲しいのだけど」
「そう言う事か。楽しそうだな……」
セアノサスさんの言う通りに魔法を発動したら水が出た……
「これは早いな……というか使い方教えただけで実践できるって異常だぞ……それにこの水の量!気分は悪くなってないか?大丈夫か?」
「はい大丈夫です」
「話には聞いていたが実際に見ると凄いな……火と水の適性持ちか。かなり希少だぞ」
「問題は適性がそれだけなのか……教会の記録では複数属性持ちは今まで見た事が有るが二つの属性なら見て分かる筈なのだが」
「まさか3属性とかあり得るのか?」
「いや、記録には無い。でも可能性はあると思う」
「……俺は研究で他の属性の使い方の基本は知っている……試してみるか?それとも違う属性の人を呼ぶか?」
「出来たらここだけで話を広げたくない」
「分かった」
それから他の属性の魔法も習ったのだが、土も風も使える事が分かった。
「これは問題だぞ!4属性を使えるなんて……これは国で保護した方が良い!」
「教会の記録でも4属性を使えたなんて言うのは聞いたこと有りません」
……なんか大事になって来た?
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




