第56話 何これ?
3人で楽しく数日を過ごしていたのだが、そろそろ温泉周りの魔獣のことが気になりカルミアと一緒に見に行くことにした。
「カルミア……温泉付近の魔獣ってまだ居るかな?」
「もう何頭か倒したからもうそんなにいないと思いたいけどね」
「そうだったら良いけど……少し気になる事が有るのよ」
「何?」
「何で温泉の周辺が魔獣たちに襲われたのか……」
「魔獣が近くに住み着いたからでは?」
「そうね……魔獣があの辺りだけに増えた理由が気になってね」
「……温泉周辺にだけ居る意味があるかもって事?」
「そう。何か巣の様な物があるとか」
「魔獣の巣って……聞いたら行きたくなくなってきた」
「大丈夫よ。魔獣の巣なんて聞いたこと無いし」
「それって今まで誰も近付けなかっただけでは?」
「多分大丈夫……だと思う」
「不安ね……でもあの温泉の為に頑張ろうか!」
私達は探索の準備を終わらせてからツツジさんに少し出かけると声を掛けて転移魔法で温泉に行った。
「ここは変化がないみたいね」
「魔石の効果かな?それかもう魔獣が居ないか……居なくなってたらいいな」
「……残念だけどこの先に魔獣が2頭ほど居るわ」
「本当に残念ね。勝てそう?」
「多分小型の魔獣だと思う。倒してくるね」
「後の処理はするから無事に帰って来てね」
私はいつものように魔力で体を強化して魔獣に向かい2頭倒してカルミアの所に戻って来た。
「倒してきたよ」
「お疲れ様!処理は任せて」
「とりあえず回収だけして進まない?この先に何か有りそうな感じがする」
「もしかして魔獣の巣?!」
「……分からない。とりあえず何が有るのか確かめたいと思う」
「分かった。とりあえず確認だけね」
「ありがとう。でもこの先は危険だと思うから危なかったらすぐに逃げましょう」
「サクラがそこまで言うのって珍しいね……了解」
私達は森の奥の方に向かって歩いて行った。
「カルミア……近くに魔力を感じる」
「魔力?」
「そう。何だろう……地面から湧き出してる感じ」
「温泉?」
「お湯はなさそうだけどね。そんな感じ。もう少し近付いてみようか」
私達がそのまま歩いて進むとそこには地下に降りる階段が有った……
「カルミア……こんな所に階段がある。これってダンジョンかな?」
「多分そうだと思う。……どうする中に入ってみる?」
「入るのは危険だと思う……近付いて試してみたい」
「わかった」
私達は階段に近付いた。
「カルミア……魔法で水が出せる?」
「練習してるからいつでも……って出ない。というか出せない?」
「私もやってみるね……水は出たけど攻撃には使えそうにないね」
「何で?」
「多分ここから出てる魔力に負けてるからだと思う。魔法が使えなかったら危険ね……一旦戻りましょうか?」
「サクラが魔法使えない状態では戦えないわ。早く帰ろう!」
「そうね。戻りましょうか」
私達は急いで離れた。
「ここまで離れたら普通に魔法使えそう」
「良かった……」
「それがよくも無いのよ……先程の階段の辺りから魔獣の気配を感じるの」
「それってあの階段から魔獣が出て来るって事?」
「その可能性が高いと思う」
「どうする?とりあえず無視して戻る?」
「そうしたいけどこの辺りの魔獣は減らしておきたいわ」
「あの階段に近付くの?」
「向こうからこっちに近付いて来るみたい。倒してくるね」
「気を付けて!」
私は魔力で体を強化し魔獣に近付き急所に剣で攻撃し倒した。
「カルミア倒したよ。普通の小型の魔獣だった」
「お帰り。処理は任せて」
「とりあえず収納して戻ろうか」
「そうね」
私達は転移魔法で家に戻り、今日倒した魔獣の解体をしてから休む事にした。
寝る前に少しカルミアと話をした。
「カルミア……ダンジョン放置したら魔獣が増えるかもしれないね」
「でも魔法使えないなら戦えないよね」
「そうだね……でももう一回行ってみようかな?」
「また行くの?危ないよ……」
「でも放置も出来ないから。明日は私一人で行くわ」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




