第54話 使えるかな?
建物をつくる魔法が有ると言ったが、実際にはそんな魔法は知らない。
でもこの世界の元になったゲームには、婚約破棄から海外追放、その後冒険者から貴族になり、街づくりをすることもできたはず。
そこで自分の土地ならポイントを使って建物を建てられたはず……
少し自信は無いができたら良いな程度で考えているしポイントってどうやって手に入れるのかも忘れた。
「魔法が使えるかは分からないけど戻ったらやってみるね」
「そうでね。使えたらいいね」
「信じてない?」
「サクラの事は信用してるけど、魔法で建物って……まあ土魔法を頑張れば建物をつくる事は出来ると思うけど」
「そうだよね……私も自信はない。でもこの記憶が合ってるか試したいの」
「試してみようよ!出来たら凄い事だし」
「正直に言うとね、出来たとしても私以外に使える人は居ないと思うの」
「それは楽しみだね」
「一旦ツツジさんの所に戻って明日現地に行こうか?」
「分かった」
私達は転移でツツジさんの家に戻り休んでから翌日温泉に転移魔法で向かった。
「転移で移動すると楽だけど……サクラは疲れてない?」
「大丈夫だよ。少し慣れてきたみたいで転移に使う魔力も少なくなってきた」
「魔法試してみる?」
「そうね……でもその前に危険が無いか調べるよ」
近くに魔獣が居ないか魔法で探してみたが反応が無いので建物をつくってみる事にした。
どの辺りにどのような建物が欲しいかを想像してみたら必要なポイントが表示された。
ポイントは何故か既に持っていたのでポイントを使い建物をつくってみた。
それを見ていたカルミアは少しの間無言で建物を見ていたが、少しすると話しかけて来た。
「……サクラ凄いね。確かに出来るかもとは聞いていたけど実際目の前で建物が出来るのを見ると驚いて言葉が出なかったよ」
「出来て良かった」
「良かったって……資材も時間も使わずに建物をつくったのよ。これってどれだけ凄い事か」
「そう言われると確かに凄いことした気がするわ」
「気がするでは無くて凄い事よ。サクラしか使えなくて良かったわ」
「……何で?」
「戦争で使われたら大変な事になるからよ」
「……確かにそうね。使う気は無いけど」
「こんな大規模な魔法使って疲れてない?」
「これは魔力とは別の力を使うから大丈夫だよ。せっかくつくったのだから温泉楽しまない?」
「そうね……温泉で休んでから帰ろうか」
私達はポイントでつくった温泉旅館のような建物の中に入り温泉を楽しんだ。
入浴後休んでいると外から魔獣の気配を感じた。
「カルミア、魔石置いておけばよかったね」
「魔獣が来たの?!」
「まだ少し離れてるけどね。……ここで待ってて。倒してくる」
「魔力は大丈夫なの?」
「魔力はもう回復してるよ。行ってくるね」
「気を付けて」
私は転移魔法を使い魔獣の近くに近付き全身を魔力で強化して魔獣を倒した。
魔獣は1頭だけだったのですぐに倒せたのだが、倒した後に何故かポイントが増えた感じがした。
そうだ少し思い出した……ゲームでは動物や魔獣を倒すとポイントが貰え、自分の土地が有ったら自由に建物をつくる事ができるようになるのだと。
と言う事は魔獣を沢山倒すとここに街をつくる事もできる!但し人口0人だけど……
魔物を倒し一旦魔法で魔物を収納して建物の近くに戻って来たので、ポイントを使って小さな壁をつくりそこに魔石を置いた。これで魔獣とかに侵入される確率は下がったはず
作業が終わったので私はカルミアの所に戻った。
「カルミア戻ったよ」
「お帰り!無事でよかった」
「倒したついでに建物近くに壁をつくってそこに魔石を置いておいたよ」
「……お疲れ様。魔物は収納したの?」
「そうだね。温泉の後に解体はしたくなかったから」
「それもそうか。分かった明日私が解体するよ」
「ありがとう」
その後転移魔法でツツジさんの家に戻り休んだ




