第53話 領地
温泉までの魔獣を何頭か倒したがまだ安全とは言えないので何か建物を建てようとしたがよく考えたら他国の人間が勝手に建物なんて立てても良いのかな?と思ったのでツツジさんに聞いてみた。
「温泉に建物ってよく考えたら勝手につくっても良いのかな?」
「多分この辺りは魔獣に襲われて以来誰の領地でもないみたいではあるが……勝手につくるのは良くないかもしれないな」
「この辺りって誰の領地でもないの?」
「昔は北帝国領で兵士も居たが今はこの辺りは放置されてるな……」
「では明日にろの街に戻ってギルドで相談してきていいですか?」
「何で私の許可が要る?」
「この辺りに住んでる事知られますが大丈夫ですか?」
「多分知っても誰も来ないからな……誰か来るなら歓迎するし」
「分かりました。明日ギルドに行ってきます」
翌日カルミアと一緒に転移魔法を使ってにろの街まで来た。
「サクラ……転移魔法使うと早いね」
「そうだけど、今はまだ見える範囲でしか使えないから少し不便。帰りは部屋まで魔法で戻れるから楽だと思うけど」
「そうか私は楽だけどサクラは魔法を何回も使ってるからね……」
「1回の魔力は大した事無いから良いけど何回も警戒しながら魔法を使うのは精神的に疲れる」
「でももう着くよ」
「そうだねギルドまで行こうか」
街の近くから歩いてギルドまで到着した。
ギルドに入ってから退屈そうな受付の人に話しかけた
「少し聞きたい事が有るけどいいですか?」
「……前に魔獣が居る森に行った方ですか?」
「そうです、覚えてましたか?」
「良かった無事だったのですね!森の方に向かうと戻られる方が少ないので……」
「運よく戻って来れました。で、質問が有るのですが良いですか?」
「すみません。どういった内容でしょうか?」
「あの魔物の出る街ってこの国の領土ですか?」
「一応放棄はしておりませんからこの国の領土です」
「例えば森の中に建物を建てたいと思ったら許可は要りますか?」
「あの魔獣の居る森ですよね?本来なら許可が要るのですが、魔獣から土地の一部でも取り戻せた方が居る場合その方が亡くなるまでその土地を無償で借りる事ができます。但しあの森を奪還するのなら小国の兵力以上の戦力が必要なので現実的では無いと思いますが」
「と言う事は私が取り戻せたら私が死ぬまで無料で使えると言う事ですか?他国の人間ですが」
「そうですね。少し調べます」
受付の方は本のような物を持って来て調べてくれた。
「国籍などは記載されてないのでもし貴女が取り戻せるなら、貴女が亡くなるまでは自由に使えます」
「そうですか……実はもう既に周りの魔獣数頭を倒して温泉の近くまで行けるようになっているのです」
「本当ですか?確かに前も魔獣を倒していたのは知ってますが……」
「この場合子鹿の温泉に建物をつくっても問題ない事になります?」
「なりますが、つくった建物は国が防衛したりは出来ませんが構いませんか?」
「それは大丈夫です。でも建物を建てるのに人を雇いたいのですが」
「安全が保障されないので個人で探していただかないとこちらでは受け付けられません……」
「そうですか?でも私が使う分には構わないと言う事ですね」
「後日確認……も出来そうにないので、今話を聞いた限りでは大丈夫としか言えませんね」
「分かりました。では今日はその確認だけだったので帰りますね」
「あれ?泊って行かれないのですか?」
「帰る家が出来たので。では今日はありがとうございました」
「一部ご協力できずに申し訳ありません」
「十分助かりました。では失礼します」
私達は街を出た。
「カルミア……許可出て良かったね」
「許可は出たけどどうやって建物を建てる?」
「もしかしたらだけど私の知ってる魔法で建物を建てられるかもしれない」
「……そんな魔法まで有るの?!」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




