第52話 温泉到着
魔獣の肉を食べた翌日も探索していると2頭の狼の魔獣を発見し倒した。
その魔獣を解体しながらカルミアと話した。
「カルミア……私って何か変わった?」
「どういう意味?」
「前まで魔獣と戦う時は凄く緊張していたけど、最近は少し楽な気分で戦えるようになったのよ」
「確かに前みたいに変に体に力が入ってないみたいね。良いと思うよ」
「良いかな……魔獣とは言え生き物を殺すのに抵抗は正直有るのよね……でも人間が生きていくには邪魔だから……」
「難しく考えずに出会ったら話し合いなんて出来ないのだから、殺すか殺されるかの2択でしょ?それなら人類の為に命を頂きましょう。肉も美味しいしね」
「そうだね。私達が楽しく生きていくためにね……」
肉の処理も終わったので私の魔法で収納した。カルミアは今水の魔法の練習をしているため収納にまわす魔力が足りないからだ。
「カルミア今日はまだ大丈夫?」
「余裕有るけどどうして?」
「温泉の方に行こうかと」
「それはいいね」
私達は魔獣を探しながら温泉の方へと進んだ。
「カルミア……久々に大きな魔獣が居そう」
「熊?」
「多分。それも大きい熊かな……数は2頭だと思われる」
「と言う事は私は此処に居ると邪魔よね?少し下がるわ」
「ここに居てくれても大丈夫だと思うよ。私が今から仕掛ける」
体中を魔力で強化し高速で目標に近付き、魔法で落とし穴をつくりその落とし穴に1頭を落とし、驚いてるもう一頭の正面から急所に剣で刺し倒した。もう1頭も転移で目の前に行き剣を急所に刺しすぐに離脱して倒した。2頭とも動かなくなったのを確認してからカルミアを呼んで解体を始めた。
「これだけの肉が有れば当分困らないね」
「サクラ……連続で戦ってるけど魔力は大丈夫なの?」
「多分ね、魔力は戦う前より増えた。少し疲れた程度でまだまだ動けるよ」
「そう……私の魔力量とはかなり違うみたいね」
「早目に終わらせて温泉に行きたい」
「温泉いいよね」
肉の処理を終わらせた私達は近くに魔物の気配も無かったので転移魔法を使いながら温泉へと近づいた。
「またここに来れたね……子鹿の温泉」
「ここまで来れたけどこれからどうするの?」
「とりあえず、この辺りの木を伐ろうと思ってる」
「何で?」
「建物つくるにも木材は必要だし、柵をつくりたい」
「……私達にそんな大工さんみたいな仕事出来る?」
「無理だよね……とりあえず土魔法で壁だけつくってみるよ。壁が出来たらカルミアが先に温泉入って」
「私が先で良いの?」
「カルミアが入ってる間は危険だから私が警戒するし。私は軽く入れたらいいよ」
「ありがとう。出来るだけ早く出るわ」
カルミアが温泉に入っている時私はすぐ近くの木を伐っていた。何か建物を建てるのなら木は必要だし、木の陰に魔獣や獣が隠れていても困るからだ。
カルミアが出てきたので交代で私も入ったが……疲れが取れるし少し眠くなってきた……。
このままでは危ないのですぐに出てカルミアと合流した。
「カルミア、温泉ってやっぱりいいね」
「そうだね。ここに住みたいね」
「ここに住むのは難しいけどツツジさんの家からならすぐ来れるし今度3人で来たいね」
「そうね……時間的に遅いけど今日はここに泊まるの?」
「いや、転移で帰る」
「家まで行けるの?」
「1回では難しいかもしれないけど数回飛べば行けそう」
「それなら楽だね」
その後転移魔法数回でツツジさんの家まで帰る事ができた。
「ただいま!ツツジさん」
「お帰り。どこまで行った?」
「温泉まで行けたよ。今度一緒に温泉入りに行きませんか?」
「いいね!温泉か……長い間行ってないな」
「少しだけ問題が有って温泉に建物が無くて獣にでも襲撃されたら危険なので何か小屋的なものをつくろうと考えているのですが……私達にそう言う技術が無くて」
「街に出て依頼しても場所が場所だから誰も来てくれないだろうね」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




