第50話 転移魔法
カルミアは心配しているようだが、私は魔法で移動できると思っている。
何故かと言うとここの世界であるゲームに確か転移魔法とかいう移動の為の魔法が有ったはずだからだ。
問題は私に使えるのかどうか……これは試すしかないよね!
「転移!」……言ってみたが当然何も起こらない。
確か魔法とはイメージだったはずだ……イメージ……移動するイメージ?難しく考えずにあの100メートルくらい先にある木の横に移動できるようイメージしてみよう……あれ?出来た!
次は少し離れたカルミアの横にいくことを考えて、魔力を使えば……出来た!
「カルミア、移動する魔法が出来た!」
「……驚いて言葉が出ないよ。サクラって凄いね……」
「でもこの魔法には欠点がある……見える範囲以外には行けない」
「でも見える範囲で瞬時に移動できるならそれだけでも凄いよ」
「それとこの魔法魔力の消費が多いみたい。少しだけ疲れた……」
「それなら少し休む?」
「あの200メートルくらい先にある木のそばで休みたい。一緒に魔法で移動しない?」
「いいの?」
「あれ、怖くないの?」
「実際サクラが2回魔法で移動するの見たから……でも私サクラより重いけど大丈夫かな?」
「体重なんて関係ない……って言うかカルミアは余計な肉は付いてないし細い位だよ」
「そうかな?それならいいけど」
「では移動するね」
「わかった」
私たち二人は無事に移動した。
「移動できたね……どうだった?」
「一瞬で良く分からなかった」
「少し休んだらまた移動しようか」
「今度は歩きで?」
「魔法使わなくていいの?」
「運動もしないと……それにサクラの魔力がもし尽きた時に魔獣が出てきたら終わりだから」
「そうだね。歩きながらでも魔力は回復するし痩せる為に少し歩こうか」
「サクラは痩せる必要なくない?」
「カルミアと違って胸に大きな肉が無いからね……」
「武器使う時に邪魔になるから要らないわこんな肉」
「私としては少し分けて欲しい……」
「分けられるなら分けるよ……」
適当に話したり水分補給したりして休憩も終わったので再度移動を開始した。
途中に何回か魔法で移動したら少しずつ慣れて来て短距離の移動なら魔力の消費も少なくなったようで楽に出来るようになった。
人の居ない所は極力魔法を使って移動していると北帝国に戻るのに来た時の半分以下の時間で戻れた。
北帝国に入ってからは街のある部分以外人が少ないので、魔法で移動をし凄い速さでツツジさんの家に帰って来れた。
私は家に向かって一言「ただいま」と言ったらツツジさんが出てきてくれた。
「早くに戻って来たけど……何処まで行ったの?」
「散田まで行ってきましたよ」
「散田まで行ってもう帰って来れたのか?!」
「新しい移動方法を見付けて」
「……魔法か?」
「そうです。転移魔法って言うやつだと思います」
「転移……一瞬で移動できるという感じか。と言う事は今から一瞬で散田に行ったりも出来るのか?」
「まだそれは出来ません魔力の消費が多いので。それと離れすぎていると移動した先に人や物が有ったら危険なので……」
「そうか……と言う事は安全な場所が有ればいつでも移動できると言う事になるな?」
「そうですね」
「この家に使っていない部屋が有る。そこには誰も近付けないから転移したいときはその部屋を使うと良い。これでいつでもこの家に帰って来れるぞ」
「そうか!誰も居なくて安全な部屋が有ったらいつでも転移できる」
「そうだろ?この部屋は自由に使ってくれていいから」
「ありがとう!」
旅の疲れも有ったのでツツジさんの家で3日ほど休ませてもらう事にした。
そして休みが終わった頃に私達は新しい目標をつくった。
子鹿の温泉が使えるように近くの魔獣を退治する事にした。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




