第44話 温泉
私達は魔石を取り出し、倒した魔獣は解体せずにすぐに収納した。
「今ここで解体に時間かけてもね……」
「そうね先を急ぎましょうか」
私達は無言で歩いた。半日ほど経過するとカルミアが疲れてきたみたいだった。
「カルミア少し休みましょうか?」
「そうしてもらえると助かる」
私は休憩中に収納の魔法について話してみたが
簡単には理解できそうになかったが前よりは分かってきた感じだった。
休憩が終わってからも歩き進んでいると左側から湯気が見えた。
「カルミア!温泉かも」
「本当だ。湯気が見えるね。と言う事は着いたのね」
私達は走って温泉に向かった。
手を湯に入れてみると適温だったため入ってみる事にした。
「カルミア先に入って……私は警戒しておくから」
「私が出たら交代ね。分かった」
カルミアが脱衣してる間に私は魔石を近くに置き魔獣などが寄って来ないように警戒した。
その後カルミア出てきたので交代で私も入浴した。
「カルミア……温泉良かったね」
「そうね……サクラ、このお湯って収納で持って帰ること出来る?」
「出来なくはないと思うけど……そうね試してみる」
私は収納の魔法で温泉のお湯を収納してみた。
余り減らし過ぎるのも良くないかと数回浸かれる程度の量を収納した。
「カルミアできたよ!」
「水の収納も出来る……便利ね」
「そうね。水魔法使えない人には便利だろうね。でも収納するにも魔力は要るから……」
時間も遅くなったので温泉の近くで魔石を置いて休む事にした。
外では熟睡は出来ないが、少し休めるだけでかなり変わる。
魔石の効果か何も近付いて来なかったのでゆっくり休む事ができ翌日の早朝から戻ることにした。
約1日休まずにゆっくり歩いてきたら森の中の家に戻って来れた。
「まだ起きてるかな」と話していたらドアが開いて入れてくれた。
カルミアが部屋に荷物を置きに行ってる間に二人で話した
「ただいま戻りました」
「無事に帰って来れて良かったよ。温泉は有ったか?どうだった?」
「途中で魔獣と戦ったり温泉に入ったり楽しかったよ」
「魔獣と?魔獣と戦って大丈夫だったのか?」
「全部倒して魔石を貰った」
「全部って1頭では無いんだね」
「大小合わせて4頭ほどかな?」
「……この世界の管理者から何か能力でも貰ったのか?」
「え!?」
「意味が分かるのか?……と言う事は貴女も転生者?」
「貴女もそうなのですか?」
「そうだよ。若い時に病気で死んだらこの世界に転生させてもらってな……元気な体を貰ったら、夫と子供が亡くなって、回りの人間が老衰しても未だ死ねない今の私になったんだ」
「では一人で居るのって……」
「周りの人が皆亡くなったのに一人だけ生きていたら変だろ?……だから一人で生きている」
「そうなのですか……私は妹が転生した世界に色々有って転生してきて、能力は管理人さんに魔法を貰いました」
「管理人さん?……そうか管理人さんね。その方が呼びやすいな」
「元の世界は日本ですか?」
「そうだ……けどもう前世の記憶が殆ど残って無いんだ。日本で死んだのは覚えているが、何年だったとかその時の家族とかが思い出せない」
「そう言われてみると私も何年に死んだのか、元号が何だったか思い出せない……」
「多分前世の記憶は消えているのだと思う。思い出せない事が多いからね」
「そうですね。……すみませんそう言えばお名前聞いてなかったですね」
「私の名前か……ツツジだよ」
「ツツジさんですね。私はサクラです」
「さくらとつつじか……」
「偶然ですよね?」
「偶然か必然か?転生者同士が会う確率ってどうなのだろうか?」
「確かにそうですね。一つ聞きますが私の妹では無いですよね?」
「年の差が……私の方がはるかに年上だぞ!」
「妹の方が先に亡くなったので……妹の方が年上の確率が高いのです」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




