第45話 転生
「そうか……妹さんの方が先に亡くなって転生していると妹さんの方がこの世界では年上となる確率が高いのか」
「はいそうなのです。それに人間に転生できる可能性が高いとは聞いてますが、何に転生したのかもわかりません……」
「会えるなら妹に会いたいよな……」
「そうですね。私がもう少し何かが出来たらもっといい最期を迎えられていたと思うので……会えたら最初に一言謝りたいのです」
「でも多分妹さんは謝って欲しいとは思ってないと思うよ……これは勘だが妹さんとの関係は悪くなかったと思うんだ……」
「そうだったら良いなと思います」
ツツジさんは此方を見て聞いて来た。
「貴女の貰った能力って教えて貰っても良い?」
「良いですが他言無用でお願いします」
「強力なのか?」
「はい!」
「もしかして勇者と呼ばれる立場になれる?」
「私は魔法攻撃がメインなのでどうでしょうか?」
「属性は?」
「……今まで知ってる属性は全て使えます」
「!?全属性……使徒様か何かか?」
「いいえ、普通の転生者です……転生者で普通というのも変ですが」
「そうか……魔獣相手でも勝てるみたいだが、まだ若そうなのに強いな?」
「……この世界がゲームの世界と同じなのは知っておられますか?」
「知っている。でも貴族の恋愛の話しだろ。私は貴族とかが嫌だったから健康な体を貰って田舎で生活をしたんだ」
「そうですか……このゲーム内で婚約破棄から国外追放というイベントもありまして、その場合救済処置として私達みたいに冒険者になる事ができるのです。私達は少し事情が有って国外追放されていませんが」
「冒険者になると魔獣とかと戦う事になると……」
「そうです。でもゲームからの救済処置として1人で戦うと経験値が10倍貰えるというのが有ります。経験値は一定以上あるとレベルが上がり強くなります。ですからツツジさんも一人で獣とかと戦い勝つと強くなれますよ」
「私はもう戦ったりする勇気は無いわ……でもこの家を護りたい。少し強くなったらここを一人で護れるかな?……ここには旦那や息子の思い出が詰まってるのよね……」
「良かったらお手伝いしますよ。二人でゆっくり弱い敵から倒すとか……」
「でもサクラは旅を続けるのでは?」
「少し位ここに滞在しても問題ありません」
この日からツツジさんを鍛える事が始まった……のだが予想外にツツジさんは強かった。
「弱い獣程度なら初めから一人で倒せますね?」
「この辺りで肉を得るには倒すしかなかったからね……でも今は年のせいか体の動きが悪い」
「ではこの辺りで休憩しましょうか」
「もう休むのか?」
「魔獣の解体を手伝ってもらっても良いですか?」
「別にいいが、どこに魔獣が……って今目の前に出て来た?」
「これは私の収納魔法です。収納中は時が止まるかほとんど進んでません」
「それは便利だな。普通に解体してら良いのか?」
「私が魔獣の肉から魔力を抜くので、皮と骨と肉に分けてもらえますか」
「カルミアも一緒に手伝って」
「ねえサクラ……ツツジさんに魔法見せて大丈夫なの?」
「ツツジさんと私って色々共通点が有って秘密の共有する事にしたの」
「サクラが良いなら良いのだけど……」
この後三人で魔獣を解体して、焼肉をして食べた
「魔獣の肉って美味しいね」
「ツツジさん、これ美味しいだけでは無くて肉の中に微量の魔力が残っているから食べる事で少しの魔力を取り入れる事ができるから、回復に良いのよ」
「そう言われると体の痛みが少しましになってきたような気がする」
「それは多分魔獣の肉の効果です。でも、魔獣の肉の中の魔力を一定以上抜かないと食べたら病気になるので私達が居ない時は食べないようにしてくださいね。一般的には一月ほど干したりしたら魔力が抜けるとか聞きますが……味も悪くなると聞きます」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




