第36話 丘場ギルド
私達は丘場で一泊する事にした。色々見て回りたいお店や役所、ギルドなどが集中していたからだ。
「来るときも通ったけど丘場って良い場所ね」
「そうだねサクラ。稼いだらここに住む権利を買おうか?」
「住む場合はもっとよく調べてからじゃないとね」
「そう?良いと思ったらそこが最良かもしれないよ」
「それにまだ行ってない場所が多いのに決められないよ」
「そうね。ここよりもっと魅力があっていい出会いがある街がいいな」
「そんな都合のいい街なんてなかなか無いと思うよ」
「諦めずに探せばいつか見付かる……はず」
「そうね諦めない事は大切だと思うわ」
「それで明日以降はどうする予定?」
「前にカルミアが来たに行きたいって言ってたから東尾路からにろに抜けてそのまま進み噂の鹿の子温泉に行ってみたいと思ってる」
「鹿の子温泉?」
「そう。その近くで怪我をした子鹿が天然の温泉に入って怪我を癒やしたらしいのよ。天然温泉って気にならない?」
「鹿の子温泉って本当に有るのかな?」
「見た人は多いみたいだから確かにあると思うよ」
「それは目指さないとだね」
「と言う事で丘場のギルドで補給と販売だね」
私達はギルドに向かった。
ギルドに入ってすぐに2通りの反応が有った。
「子供が入って来てるぞ……」
「ここは危険だから帰れ」
「女の子だけだと不安じゃない?僕たちと組まない?」
「私は冒険者です。全部遠慮します」
「冒険者と言っても10級だろ?俺達も同じだから一緒に……」
「私は現在9級ですよ」
「え?」
「それより売りたい物が有ります。買い取ってもらえますか?」
私は荷物の中から大きな熊の毛皮と骨を取り出した。
周りで見ていた人達は意外な物が出て来たので驚いていた。
ギルドの受付の人が近付いて来て聞いた
「この熊は何処で手に入れられましたか?」
「ここより少し有馬口方面に進んだところです」
「後こちらの熊の肉は?」
「旅の食料に加工してます。毛皮と骨は買い取ってもらえますか?」
「はい。当然買取いたします。少しお待ちいただけますか?」
「お願いします」
その後少しして査定の結果が出て換金できた。
「カルミア……意外と高かったね」
「そうね。これで余裕ができたね」
私達がギルドから出て少し歩くと後ろから数人に追われている気がする……。
「カルミア、お腹空いたから少し急いで食べに行かない?」
「急にどうしたの?」
私は小さい声で言った
「後ろから怪しいのが付いて来てる」
「分かった。急ごうか」
私たち二人が走り出すと後ろから来た5人組も走り出した……
「私は十分に逃げ切れるけどカルミアは難しそうね」
「私……サクラ程……体力無い」
「カルミアもう少し先に進んで待ってて。私が相手するよ」
私は追いかけて来た5人組に向かって大きな声で聞いた
「何の用ですか?私達の後をつけてたようですが?」
「逃げるのをあきらめたか……別に何もしない。先程ギルドで受け取った金をこちらに渡せばな」
「そのお金が無いと生活できないので無理ですね」
「別にお前を売っても良いのだぞ」
「人身売買は禁止では?」
「合法な国もある」
「素直に渡さないのなら痛い目にあってもらうか。9級と言っても5対1なら負けるはずがない」
5人がそれぞれ武器を構えた。
「ギルドの規定で資格の剥奪とかもあり得るけどいいの?」
「それより自分の事を心配しなくても良いのか?」
「そうね……いやだけど戦うわ」
私は全身を強化し一気に敵の前に行き武器を叩き落した。4人までは成功したが一人だけ避けられた。
「思ったより強い!」
「私もそう思った。私強くないから手加減できないよ」
私は再度高速で移動し彼の右腕を切った。
「これで武器を持てないでしょ……まだ戦う?」
「降参します」
「とりあえず貴方達の武器は回収します」
私は魔法で収納した。皆がそれを見て驚いている
その後近くの家の人にロープを売ってもらいそのロープで彼らを縛り、腕の止血もした。
「では今からギルドに向かうね」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




