第33話 勧誘
私達に話しを聞きたいと言って来たので素直に答える事にした。
「何を聞きたいのですか?」
「まずこの魔物とどうして戦ったかだな」
「この街で少し稼ごうと思い昨日から滞在してるのですが、今日歩いていたら強い魔力を感じたので近付くと魔獣でした。民間人を逃がす為に時間稼ぎしようと思ったら偶然倒せたのが現在の状況です」
「そうか……普通に数個疑問がある。まずどうやって魔力で魔獣の位置が分かる?」
「それは……私は魔法が使えて他の人より魔力を感知しやすいので……としか答えられません」
「そうか。それとどう戦って魔獣に勝てたのだ?」
「これは私の魔法の事なのですべてを話せませんが魔法で落とし穴をつくりそこに落としました」
「……凄いな。で、魔獣を解体してどうするんだ?というか解体できるのか?」
「魔獣の肉から魔力を抜けば解体できますし食べる事も出来ます」
「魔力を抜く……先程土魔法を使ったようなことを聞いたが、君の属性は?……いやこれは答えなくていい。冒険者に仕事道具を聞くのも変だしな」
「そう言って頂けると助かります」
「良かったらだが、君達も軍に入らないか?今より稼げないかもしれないが毎月確実に給金は払われるぞ」
「……そう言ってもらえるのは光栄ですが私達は自由に旅をしたいので」
「そうか。残念だ」
「でもよかったら魔獣の肉を少し食べませんか?私達が先に食べるので安心ですよ」
「貰っても良いのか?それなら少し頂こうかな」
「こんなに有っても持ち歩くの大変ですし。ここに居る皆で食べましょう」
周りに居た兵士たちは微妙な顔をしていたが、私が肉を切り焼いて食べ始めると皆も同じように食べ始め、気が付いたら肉が半分以上無くなっていた。
「皆の口に合ったようで良かったです」
「すまない少し食い過ぎたな……予想の数倍美味しかったのでな。少し金を払うよ」
「気にしないで下さい。私達だけでは食べきれなかったので。残りは私達が持って帰りますね」
「ありがとう。……しかし本当に軍に来て欲しいな」
「そうですか?私達獣を狩る位しか経験無いし対人戦は出来ればしたくないので」
「そうか……まあこれからもどこかで縁が有ったらよろしく頼む」
そうして解放された私達は肉を持って離れたが皆が見えなくなったところで魔法で収納した。
「魔法で収納できるのは便利だけど……人前だと安易に魔法使えないから不便だね」
「そうね。……カルミアにもこの魔法覚えてもらった方が良いかな?」
「何で?」
「もし使ってるの見られてもカルミアなら固有の魔法って事で誤魔化せるし」
「そうか、サクラは戦闘でも魔法使うから……」
「私が戦闘。カルミアが荷物って言うのが一番バランス良さそうだと思う」
「分かった。覚えたいから教えて!」
「了解」
カルミアに教えたが、空間に収納するって言う所が想像できないようで覚える事は出来なかった。
「……ごめんね教え方が分からないから」
「サクラは悪くないよ。私が理解できないだけだと思う」
「想像できないと魔法って使えないからね……何かいい方法ないかな?」
「それより先にギルドに魔獣退治の報告しなくていいの?」
「忘れてた!今から行こうか」
「了解!」
ギルドに到着すると何故か皆が避けて行く……
受付が空いてたので私達が行くと皆話を聞こうと静かになった
「あの、魔獣を倒したのですが報酬とかって有りますか?」
「何か証明できるものは有りますか?」
「魔獣の頭と魔石が有りますが……」
「両方見せてもらえますか?」
私が両方出すと皆が騒ぎ出した。
「これで良いですか?」
「……確認できました。正直に言いますと今まで魔獣を個人で倒したという記録が少ないので報酬額というのは決まっておりませんが、魔獣の骨とか有りましたら高価買取いたします」
「骨も有りますよ。買取お願いします」
私達はこの日普通の人の年収位の金額を手に入れる事ができた。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




