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ゲームの世界に転生したので自由に生きたいと思います  作者: 神戸近区


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第31話 山越え

 私達の目的地が有間温泉に決まった。

「有間温泉って確か北帝国の山の中だったかな?」

「サクラ良く知ってるね」


「前に近隣国に何が有るか調べた時にね」

本当はこの世界の元になったゲームで出て来るから知っていたが、そんな事を言っても通じないのは分かっているので本で調べた事にした。

「……その年で温泉を調べてるって、もしかして風呂が好き?」


「お風呂は好きよ」

「上級貴族か裕福な人と結婚しないと家に風呂なんて無いよ」


「それは知ってる。今まで泊まってた所も風呂なんて無かったし」

「そうよね?同じ所に泊まってたわけだし……」


「いつも同じ部屋に居るのに私だけ風呂に入ったりできる訳ない……事もない?」

「どうしたの?」


「もしかしたら風呂に入られるかも」

「どうやって?」


「私の土魔法で風呂をつくって、水魔法と火魔法でお湯をつくります……風呂にならない?」

「……試してみない?」


「試したいけど室内に風呂はつくれないよ。それに外で風呂に入るのも危険だし」

「……適当な広い土地が有ったらそこに家を建てたりは出来ないの?」


「時間がかかっても良いなら出来るけど……」

「どこかの街の近くに家をつくって住むのも良くない?」


「そうだね。土地を買うか借りるかしてそこに拠点をつくるのは良さそうね」

「とりあえず温泉に向かいながら考えない?」


「そうだね。というか長く住めそうな土地を調べないとね」

私達は旅するために出来るだけ多くの仕事を受けて稼いだ。


 ここの街に着いてからもう一月程になるが、ここでも有名になってしまった。

「サクラ、ここの街でも小さな子が大きな荷物を運んでるって有名になってるね」

「何でギルドの人は私に街の外の仕事をくれないのだろう?」


「まだ若いからかな?ここにも護衛の仕事出来たのにね……。でもサクラが頑張ったからそろそろ旅する位のお金が集まったんじゃない?」

「行こうと思えば行けるね……いや行こうか。ギルドにもここを離れる事を言っておくよ」

その日にギルドにここの街を離れる予定だと伝えると

「あの、出来たらここにあと一月で良いので滞在してもらえませんか?」

「何でですか?」


「……街の中の仕事ってなかなか受けてくれる方が少なくて。サクラさんは迅速で丁寧に達成してもらえるので助かるんですよ。残っていただけるのなら特別報酬も出しますよ!」

「そう言ってもらえるのは嬉しいですけど、次に行きたい場所が有るので」


「そうですか。次はどの辺りに向かいます?」

「有間温泉の方に向かおうと思ってます」


「有間……確か有間付近で魔獣が出たと言う噂も聞きます気を付けてくださいね。移動途中にあるギルドの地図も渡しておきます。ここ以外のギルドもよろしくお願いします」

「分かりました。道中で何か有ったらギルドに相談しますね」


 数日後私達は街を出る事にした。

「ここの街も悪くなかったけど、次はどんな街が有るか楽しみね」

「そうだねカルミア。……また歩いての移動だね」


「もしかして嫌?ここに残る?」

「ごめん。そう言う意味ではないけど……カルミアと必死に逃げた記憶がね」


「今回は私達が希望しての旅だし、前とは違うよ……今回は私も止まらずに歩くから」

「疲れたら私が運ぶから言ってね」


「自分で歩けるから大丈夫よ」

私達は歩き始めた。街を離れて少しすると周りには道しかなくなった。


「もう前にも後ろにも何も見えないね……今日はどれ位歩く?」

「カルミアが疲れない程度でいいよ。無理しても仕方ないし」


「わかった。明日筋肉痛にならない程度にしておくわ」

「……少し休憩しようか?」


「まだそんなに時間経ってないけど?」

「獲物発見した。食料は多い方が良いでしょ?」


「倒せそう?」

「多分鹿位の大きさだと思うから大丈夫」


「サクラに任せるよ。私は待機しておくね」

「少し待ってて。捕まえて来るね」

私は魔法で体を強化して走った。 

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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