第28話 遭遇
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近くの川に向かっている最中、嫌な気配を感じた……
「カルミア、この辺りって人多いね……」
「そうね。でもそれがどうしたの?」
「残念なお知らせだけど、川に遊びに行けそうにないわ」
「……何か居るの?」
「多分小型の魔獣」
「魔獣!?」
「まだ確認してないけど、こちらを狙ってるわ……多分一番魔力が高い私を食べたいのでしょうね」
「どうする?逃げる……事は出来ないよね」
「ここは人も多いから逃げられないし、こちらに来ない確率も……無くなったわ。間違いなく狐の魔獣ね……魔獣が見つかりました!みんな逃げてください!」
私が大きな声で言うと皆は急いで逃げ出した。
「カルミアも逃げて……」
「サクラはどうするの?」
「ここで倒すわ」
「確かに前に戦ってたのは知ってるけど、今日は軍も居ないよ」
「前も一人で倒せたし、私強くなってるから大丈夫!それよりカルミアを護る方が難しいから……」
「わかった。少し離れて待ってる。……私が居ないと解体できないからね」
「では倒してくるね」
「私は離れたところで見てるね」
私はカルミアと離れ魔獣の方に近付いた……いつでも攻撃できるように魔力で体を強化しながら。
ある程度近付くと魔獣がこちらに向かって来たので首付近を剣で狙った。一撃目は外したが二撃目に当たり剣は折れた。
武器が無い……これは少し不味いなと思ったが今逃げたら間違いなくカルミアは魔獣に食われるしその先の逃げている人達も襲われるだろう。
私は大き目の石を拾っては投げた。当たっても大したダメージにはならないが距離は稼げた。
そこで土魔法で落とし穴をつくり、火魔法で火球を投げてその穴に誘導して落とし最後は大きな火球で倒した。
私は落とし穴を元に戻し魔獣が生きていないのを確認してカルミアを呼んだ
「カルミア……倒したわ。でもこの肉食べられるかな?」
「切る前に丸焼きね……あれ焼けてない?表面だけ焼けたみたい」
「切れる?」
カルミアが手持ちのナイフで切ろうとして見たが無理だった
「無理ね……魔獣の肉ってこんなに硬いんだ」
「私の武器も折れたからね……」
「見てて驚いたわ……良く倒せたね」
「今から肉の中の魔力を抜くわ。それで切れると思う」
「分かった」
私達は魔力を抜いた魔獣の肉を処理し、中の魔石と骨と焼けた毛皮も持って帰ろうとしていたら声を掛けられた。
「ここで何をしている?この辺りに魔獣が出たと……ってそこに居るのは魔獣か?」
「そうですね。魔獣です」
声をかけて来たのは重装備の兵士だった
「この魔獣はどうした?」
「倒しました」
「そんな簡単に言うが……普通は我々が戦わないと勝てない相手だぞ」
「でも倒したのは事実ですし」
「二人で倒したのか……しかも君は子供ではないか」
「一応冒険者やってます」
「だとしても……更にどうやって解体してるんだ?普通は魔獣の肉なんて硬くて切れないだろ」
「それは、魔獣の中の魔力を抜くとできます」
「魔力を抜く?どうやって?」
「……説明が出来ませんが、私はそう言う魔法が使えるのです」
「魔法が使えるのか……で、魔法で勝ったと。まあそれは良い。でも何で報告をしなかった?魔獣を見付けたらギルドか軍まで報告するように言っていたはずだが」
「この辺りに普通の市民が多かったので、私達が逃げたら犠牲者が出ると思い逃げられませんでした」
「そうか……でもな、君達も犠牲になっていた可能性が有るんだ。一応一緒に来てもらえるか?話を聞きたい」
「分かりました。この解体した魔獣は持って行っても良いですか?」
「許可する。一応連行みたいな形になるが我慢してくれ」
「縛られたりはしませんよね?」
「それはしないから安心してくれ」
私達が兵士に連れて行かれるのを見た人たちが、「この人達が逃がしてくれたんだ」とか声を掛けてくれ連行される私達を助けようとしてくれた。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




