第27話 見習い
冒険者にはなれたけど、外に出られないなら狩りが出来ない……
「私は外での狩りは出来ないのですか」
「そうですね。基本認められませんが……カルミアさんと外出中に獣と会ったら倒すことも有るでしょう……これ以上の譲歩は出来ません。ただ、今までの毛皮等でそれなりの功績となりますので、少し街中の仕事を受けて貰えたら特進で10級に成れると思います」
「街の中の仕事ってどんなのが有ります?」
「手紙や荷物の配達、店や家の警備ですね」
「配達の仕事……それならできそうです」
「私も10級ですが街中での仕事とか受けても良いですか?」
「かまいませんよ。というか受けてくれる方が少なくて困ってます今からでもできますよ」
「では重い荷物の配達とか有ります?」
「有りますが、持てますか?」
「私見た目より力あるので」
早速私達は一つの依頼を受けた。
ギルドの外に出て依頼者の所に向かいながら話した
「サクラ良かったの?私重い物長時間は持てないよ」
「大丈夫私が持つから。カルミアは道を案内して。これ終わらせたら今日の宿代出るし」
「本当に大丈夫?」
「大丈夫!逃げている途中に戦う度に少しずつ魔力強くなってるから」
「本当に?」
「間違いないと思う」
多分これがゲーム内のレベルアップだと思う……
私達は依頼者の所に着いたので荷物を確認した。
「これが荷物だが……失礼だが女性に持ち上げるのは無理だと……」
「これですね……これなら運べます。どこまで運べばいいですか?」
誰も答えてくれない……何で?
「これを持ち上げるのか?子供が?」
「はいこれ位なら軽いですよ」
「……もう一つあるのだが同時に行ける?場所は同じ所……倍額以上出すぞ」
「行けますよ。これですね……二つ持った方がバランスいいね」
多分1個40キロ二個で80キロくらいあるが私が簡単に持ち上げるのを見て皆は驚いていた
「カルミア、場所は聞いた?」
「場所は大丈夫だけど……本当に二つも持てるの?」
「まあ街の中なら大丈夫」
この日はこの仕事を受けただけで終わったが、運んでいる所を多くの人に見られて、見た目は子供だが恐ろしい力をしていると噂される事になった……
因みにこの日の報酬は当初の2・5倍となっていて美味しい物を食べて気持ちよく眠れました。
翌日もギルドに行くとまた配達の仕事が有ったので受け、それを毎日続けたら街中の配達の仕事がなくなったみたいで受付の人に言われた
「残念なお知らせだけど、サクラさんのランクが10級になるわ……」
「何で残念なんです?」
「貴女とカルミアさんは貴重な街中の仕事を完璧に達成してくれる稀有な人材だったのに……出来たら怪我とかしないで偶には街の仕事も受けてくださいね!」
「そう言う事ですか。なんか私配達しすぎて有名になったみたいですね……」
「そうですね。見た目は幼いのに怪力だと有名ですね」
「……街の中の仕事が嫌になって来た」
「特別に報酬増額しますので……」
「困ったら言ってください。この街は困ってた私達を助けてくれた街だし恩は返しますよ」
「助かります……。そしてこれは真面目な話ですが、最近魔獣の目撃が有りました。ご存知だと思いますが魔獣は危険です。発見したらすぐにギルドに知らせてください。個人で戦える相手では有りません」
「魔獣……」
「サクラ落ち着いて。私達の国を壊したやつとは関係ないと思うよ」
私は無意識に体に力が入っていたみたいだった。
「ありがとうカルミア。大丈夫よ……魔獣を見付けたら知らせたらいいのですね。分かりました」
私達はギルドを出て久々に街の外に出た。
「カルミア、今日は休みにしようか?昇級出来たし」
「そうね。サクラのおかげで金銭面で余裕も有るし」
「綺麗な景色がみたいな……」
「川の方でも行く?」
「釣りとかもしてみたい!」
「近くの川に行ってみようか……今日は魚が食べられるかな?」




