第26話 入国
私達は隣国に辿り着いたが、入国できるかが分からなかった。
「私たち魔物から逃げて来たのですが……」
私達の話を聞いていた兵士は私の持つ武器を見て聞いて来た
「その武器は?」
「これは……途中で盗賊に襲われたのですが運よく武器を奪う事が出来て……動物の肉を貰うのに使ってました。ここを通れるのならこれは放棄します」
「いや、一旦預かっても良いか?」
「かまいません」
私は剣を兵士に渡した。
その後私達は役所のような場所に連れて行かれて、色々質問された。
解放されたのは翌日だったが、食事も出たので助かった。
職員の方が少し申し訳なさそうに私に言って来た
「未成年の君にはここでの一泊は辛かったかもしれないが、調べる事が多くてな……」
「安全な建物で眠るのも久々だったので疲れが取れました」
「そうか……ここに来るまで歩いてだからな」
「生きて逃げて来られただけ運が良かったと思います」
「そうだな。噂では多数の死傷者が出たと聞く。良く歩いて逃げられたね」
「色々運が良かったんです」
「で、君の入国と滞在は許可するが……この国のお金は持ってないよな?」
「ないですね。前の国のは有りますが……」
「金属としての価値しかないからそれでは生活できないよ。確か動物の毛皮とか持ってたよな?あれは何処で手に入れた?」
「道中で、食べる為に狩りました」
「君が倒したのか?綺麗に倒していたみたいだが……冒険者ギルドに行ったら買い取ってくれるし君なら登録したら働けそうだな……良かったら推薦状書こうか?普通なら未成年は登録できないが、難民として特別に見習いとしての登録をできるようにするぞ」
「お願いしても良いですか?」
「分かった。一緒に逃げてきた人も多分もうすぐ出て来るから一緒に登録して貰ったらいい。身分証にもなるからな」
「ありがとうございます」
私は推薦状を貰うとカルミアが出て来るのを待った。
「サクラ待たせた?」
「そんなに待ってないよ」
「とりあえずなんだけど、ギルドって所に行って登録したら身分証になるって聞いたから行こうと思うけど、未成年のサクラは難しいかもって言われた」
「それなら大丈夫。私の倒した動物の毛皮見て冒険者の見習いになれるように書いてくれたから」
「冒険者になるの?」
「収入無いと生活できないからね……カルミアも一緒に冒険者にならない?」
「私は戦えないよ」
「でも動物の解体は得意だよね……私が倒してカルミアが解体するのでどう?」
「サクラはそれでいいの?確かに二人で働けたらいいなと思うけど」
「それとね、もう一つ試したいことも有るのよ」
「何?」
「魔法……魔法でも狩りが出来ると思うのよ」
「確かに魔法で探したりしてたよね」
「探すだけでは無くて魔法で攻撃したりも出来ると思うのよ。それも試したい」
「魔法って便利だよね。私もサクラに教わって使えるようになったから解体する時にも役立ったわ」
「では決定だね。一緒に冒険者になろうか」
私達はギルドに到着したのでそこで登録をしようとした。
「冒険者に登録したいのですが……」
「受け付けはここで出来ますけど……お一人ですか?」
「2人です」
「でも……もう一人の方は未成年ですよね?」
「推薦状を持ってます」
「中を見ますね……確かに。毛皮とか見せて貰えますか?」
私は持っていた荷物の中から毛皮を出した。
「少し処理が良くないですが……十分買い取れますね。最後に確認ですが、これを倒されたのは貴女で間違いないですか?」
「間違いありません」
「分かりました。登録しますね。簡単に説明しますが、新規で登録されると普通は10級冒険者となりますが、今回サクラさんは未成年なので11級となります。勤続の年数と功績で級が上がり最上は1級となりますが、これは実質名誉的なもので現在は一人だけです。10級以上は街の外での狩りも出来ますが、11級の場合は街中での仕事しか出来ません」
あれ……私狩りできないの?
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




