第23話 謎の人気
色々有ったが無事に魔獣も倒し、その後私が魔力を抜き皆で処理して皆で肉を焼いて食い、残りは持ち帰った。
「セアノサスさん、魔獣の肉って普通の肉より美味しいですね」
「……そうだな。今まで食べた肉の中でも上位に入る位美味しいな……でもその肉を食べる為に無茶はしないでくれよ」
「はい。反省してます」
「勘違いしないでくれ。怒ってる訳ではないんだ……俺達が助かったのは間違いではない。でもな、サクラを犠牲にしてまで助かりたいとは思ってないからな」
「ありがとう……心配してくれて。でも信じて私も未だ死ぬ気は無いから。もう一度死にたいとは思ってないし」
「なんだ?一度死んだこと有るみたいな言い方だな」
「そんな訳ないよね?」
「何で疑問形?」
「とりあえず研究所に戻りましょう!」
「……そうだな帰るか」
私達が町に帰り着いた時には既に連絡が入っていたみたいで街の人達から物凄く感謝された
その人達の中に私と話したことのある同年代の子がいた。
「あれ?サクラ……何で軍と一緒に居るの?」
私は仕方なく研究所の用事で出てたことにした
「私は研究所の仕事で同行しただけよ」
「いいな!軍の活躍を近くで見れたんだ……どうだった?」
どうだったって……倒したのは私だがそれを言う訳にはいかない。
「ごめんね。私は魔獣が怖かったからよく見てないの……」
「そうなんだ?僕は大きくなったら軍に入って魔獣を倒すから……僕が護ってあげるよ」
「そう?助けてくれると嬉しいな……私は少し疲れたから研究所に帰るね」
「体力無いな。また今度話ししようね!」
私は無事に研究所に戻ったが、あの後一部の人に特殊な加工済みの魔獣の肉が配られ、食べた人から好評で、魔獣が出て来るのを楽しみにしている人まで現れたらしい。
翌日以降魔獣の話が良く話されるようになり、交流会でも魔獣の話をする人が多かった。
魔獣騒ぎが有った翌週の交流会では何故か私に話しかけてくる人が多かった。
「魔獣の肉って食べたの?」
「少しだけ」
「どうだった?」
「凄く美味しかったよ」
「魔獣って怖いの?」
「怖かったけど兵士の皆さんが居たから」
「僕も兵士に成れるかな?」
「多分勉強と運動を頑張ったら成れると思うわ」
「兵士になるのに勉強?」
「文字が読めない、作戦の意味が分からないでは戦えないと思うから」
色々な人から話されて少し困ったが、沢山の人と話せてうれしかった。
そんな交流会を続けているうちに9歳となり初等学校に通う事となった。
「今日から初等学校に入学だね。おめでとう!毎日学校までは私も一緒に行くよ」
「同行はカルミアだけ?」
「セアノサスさんと一緒に行くつもり?」
「そうじゃなくて、護衛は?」
「無い訳はないでしょ。兵士2人と私服の兵士が6人同行するよ」
「……初等学校でそれって一般的?」
「どちらかと言うと普通ではないよ。でも貴族だったら護衛付きは多いわ。特に上級貴族とか」
「私はまだ貴族じゃないんだけど……」
「そうだ、男爵以上になるなら私を雇って!」
「そんな良い事思いついたみたいに言うけど男爵なんて簡単に成れるものでは無いでしょ……」
「いや、サクラなら分からないよ。貴族に成ったら敬語で話さないとね……」
「私は私よ……って話してたら遅刻するわ……行きましょうか」
私達は初等学校に向かった。案の定皆の注目を集めた……
学校に到着すると交流会でよくあった人達が近付いて来た。
「あの馬車サクラだったの……何で護衛まで居るの?」
「私の居る研究所で色々有ってね……私が狙われないように念のためよ」
「そうなんだ。兵士が来たからまた魔獣でも出たのかと思った」
「魔獣相手するには少し人数が少ないけどね」
「帰りもあれで帰るの?……私も乗ってみたい」
「研究所の馬車だから私には決められないわ……それにそんなに人数乗れないし、勝手に寄り道は駄目でしょ?」
……これからもこんな毎日が続くのだろうか?
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




