第23話 友達?
8歳になってから私の魔法の講習が減り、同じ初等学校に入学する下級貴族の子供たちとの交流の時間が出来る事になった。
「貴族の子供同士の交流って……何でそのような事を?」
「サクラが心配だからな……俺達大人ばかりと交流してばかりだろ。この中で若いと言ってもカルミアで既に成人しているしな。強化の魔法は最初だけサクラが居たらそれ以外は俺とアベリアだけで教えられる。それよりサクラは同年代と話したり遊んだりを体験してほしい」
「それは……ある意味難しそうです。同年代って何の話をしたりするのでしょうか?」
「だからそれを体験しておくように言ってるんだ。それに入学して知らない人ばかりというのも辛いだろ」
「そうですね。カルミアは一緒でも良いのですか?」
「何か有った時用に監視してもらう。出来るだけカルミアを頼らないようにな」
「それは分かりました。でも何で貴族の子供限定なのですか?」
「正直に言うと平民の子供は全員が学校に通う訳ではない。通わない方が多いと言った方が良いかな。それに教育のレベルが違う……読み書きもほとんどできない子が多い」
「そこまで違うのですか?何となく理解は出来ました」
「出来たらこの機会を楽しんでほしい」
それから数日して初めて同年代で集まった。
最初は皆何を話せばいいのか分からずに知り合い同士で固まっていたが、時間の経過とともに皆で話すようになった。
私も最初は何を話せばいいのか分からず、少し離れて見ていただけだったが、数人が話かけて来てくれたからそこからはなんとか会話に混ざる事が出来た。
初日はそんな感じで終わった。
「サクラ、最初は見てるだけだったから大丈夫かと心配だったのよ」
「同年代がどんな話するか分からなかったから……意外と昔読んだ本の話とかでよかったから助かったよ」
「私もサクラが同じ年代の人と話せるか心配だったから話せて安心したよ」
「……普段年上ばかりと話していると感覚狂うね。敬語使いそうになるし」
「普通は逆だと思うけどね……」
「でも次回以降話しできるか不安だよ」
「まあ慣れるしかないと思う」
「確かに」
数回集まると皆も慣れて来て会話は出来るようになった。でも困ったのが、この後誰かの家で続きをってなった時に私は外出できない事だ。
厳密に言うと外出は出来る。でも事前に申請が必要だし護衛が付く。この状態で誰かの家に遊びに行くことは出来ない……。
そんな感じで兵士に魔法を教えたり同年代で話したりを繰り返しているとまた魔獣が現れた。
今日は同年代の子たちと会う予定だったのに魔獣が出たから中止となった。
私はセアノサスさんの所に行き
「今日の予定も無くなったので私も魔獣退治に行きます」と志願した。
私たちを含め約50人が魔獣退治に向かったら、今回は猪の魔物が3頭だった。
「3頭か……強敵だな」
「土魔法で穴に落としましょうか?」
「そんな事できるのか?」
「この前土魔法で落とし穴出来るか試したら出来たので……私が穴に落としていいですか?」
「接近せずに使えるのか?」
「少しだけ近付きますけど体を強化して早く動けば大丈夫ですよ」
「ではそれで頼む」
作戦(?)が決まったので私は体を強化して凄い速さで敵に近付きましたに穴を掘った……そして落ちた猪の魔獣に火魔法で攻撃して3頭とも倒た。
「なあサクラ、落とし穴に落とすとこまではいい。敵にあれだけ接近するのは仕方なかったと良して、なんで最後に火魔法で倒した?落とし穴に落とすまでしか認めてないぞ」
「……逃げ出すかと思ったからです。現に暴れてましたし。このまま暴れられたら私が危険だと判断しました」
「助かった事には違いないが……サクラはもう少し自分の安全も考えろ」
「分かりました。すみませんでした」
「謝らなくていい……それよりサクラが無事でよかった」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
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