第22話 呼び出し
ブクマありがとうございます
魔獣も無事に退治され(一般には兵士たちが倒したことにしている)私は少し気が抜けていたのだが……急にセアノサスさんに声を掛けられた
「サクラ、国からの呼び出しだ」
「国ですか?」
「国だな」
「私何かしましたっけ?」
「もう忘れたのか?魔獣を2頭も倒しておいて……」
「忘れてました……」
「まあ俺もついて行くから気にするな……でも服だけは買いに行かないとな」
「……お金足りるかな?礼服的なものですよね……高そう」
「心配しなくても国から支給される。一着位有っても邪魔には成らないだろ……最悪借りる事も出来るが」
「そんなに着ることも有りませんので借りても良いと思いますが」
「サクラはこれからも必要だと思うぞ」
「……そうですか?必要ない方が嬉しいのですが」
私達は馬車に乗って服を買いに行ったのだが、護衛の兵士が10人近く一緒に来た……何処の貴族だ?
お店で採寸も終わり、出来上がったら研究所まで持って来てもらえるとも事だったので、それでお願いした。帰りもこの人数ではどこにも寄れそうになかったのでそのまま戻った。
「どこも寄らなくて良かったのか?」
「……この人数でどこかに行けば迷惑では?」
「そうだな……でもな、兵士たちの護衛希望が多すぎてこれでも減らしたんだぞ」
「何で?」
「魔獣と戦ってたら少なくない数の死傷者が出ていたからだろ」
「私が戦ったから?」
「そうだ。それになサクラに魔法を習った者も多い。皆サクラの護衛に成りたいそうだ」
「でも10名の護衛って……上級貴族では無いのだから」
「俺からしたら護衛が多くて安心だったけどな」
「他人事だと思ってませんか?」
「……まあ兵士の気持ちも分かるからな」
「そうですか」
後日服も無事に届き王城へと行くことになった。
「城ですか……」
「この国の中心部と言えば城だろ」
「今まで行く機会なかったので」
「そう言えばそうだな……まあこれからは行く事も増えると思うぞ」
「増えるんですか?」
「多分な。まあそんな事言ってても仕方ない。城へ向かうぞ」
そこからの事は正直あまり覚えていない……今回の功績で15歳で成人したら騎士爵に成ると言う事だけ聞いた気がする。
帰りの馬車でセアノサスさんから声を掛けられた
「サクラ……今日はいつもより静かだな。……聞こえているか?」
「聞こえてはいますが、私なんか騎士爵になるとかいう事を聞いた気がするのですが……夢ですよね?」
「覚えてたのか?何か心ここにあらずって感じだったから心配していたのだが。まあ今回は騎士爵だから良いが男爵以上ならもっと人が集まった所で叙爵するからな……」
「いやあの……貴族とかになる気はないのですが」
「もう既に遅いな」
「……そうですか。どちらにしてもあの状況で断ったりできそうになかったので……受け入れるしかないですね」
「そうだな。普通は喜ぶと思うのだが……まあサクラの場合実家の件も有るしな」
「そうですね」
研究所に戻るまでそんな会話が続いた。
翌日以降も別にいつもと変わることなく兵士たちに魔法を教えていた。少しだけ変わったのが、今回の魔獣を倒したとこで皆が本気で魔法を勉強し始めた。小さな子供が魔法を使うだけで魔獣を倒した……この事実が皆を勤勉にした。
その後は特に何もなく普通に魔法を教えたり練習したりで平和な時間が流れ私は8歳となった。
「サクラももう8歳か……」
「まだ8歳だよカルミア」
「もう少しで初等学校に入学するでしょ?入学したら時間の経過が早いよ」
「そうなの?楽しみにしておくよ」
「学校に通い出したら友達出来たりすると思うし」
「でも、友達出来ても一緒に遊びに行ったりは出来ないよね……」
「そう言えばそうね。そう思うとサクラって狭い世界に閉じ込められているみたいね」
「まあでも織の中に閉じ込められてる訳ではないし、大きくなったら多分外出位は出来るでしょ」
魔獣が現れたり、騎士爵になるとか色々有ったけどこの先どうなるのかな?
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




