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ゲームの世界に転生したので自由に生きたいと思います  作者: 神戸近区


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第20話 適性

 3人目に強化の魔法が使えるようになったのは意外な事にカルミアだった。

いつもそばに居てくれるカルミアが魔法を使えるようになったのは嬉しいが、何でその報告をセアノサスさんから聞くことになったのかが不思議だった。

「カルミア、何で私に直接魔法を使えるようになったって報告してくれなかったの?」

「言うつもりだったのだけど、私でも使える魔法だって皆に伝えたかったし……練習しすぎて怒られるかと思ったから」


「そんなの怒る訳ないのに……おめでとう。カルミアも魔法が使えるようになったのね。ってあれ?魔法の適性無いと言われた人でも使えたって事は……」

「教会を敵に回しそうな発言だが事実だな。これについては俺とアベリアとサクラの3人の連名で報告しようか」


「でもその為には他にも適性無い人にも実験しないと証明できないですよね?偶然カルミアが未知の属性を持っていたかもしれないので」

「そうだな。他にも数名用意しよう。どのような人が良いと思う?」


「体の強化するので、出来たら女の人が良いです。女性の方が魔力が多いと聞いてますので」

「そうだな。男で体を強化して暴れられたら危険だからな。適性のない女性を数人用意するよ」


「それでお願いします」

「よし決まりだな。あとはアベリア……アベリアはまだ強化できないのか?」

「出来なくはないのよ……言ってなかったけど、手だけは強化できるようになったのよ」


「手だけ?」

「そう。握力だけ強くなったの。もう少し使えるようになってから言おうと思っていたけど、このままだったら私には使えないと思われそうだったから」


「そうか。正直俺はアベリアには使えないのかと思っていた。手だけでも使えた事には変わらない。使えて良かったよ」

「よかった……手だけって言ったら笑われそうだったから言いにくかったのよ」


「努力の結果を笑ったりしないぞ。練習してなかったのだったら別だがな」

「そう言えばそんな考え方してるよね。では次は適性無い人に教えるの私も手伝うわ」


 翌週には新たに10人の10~30歳位の女性が集められて最初は私が魔力を流す事で魔力を感知させてから皆で魔力の移動を教えた。

1ヶ月もすると早い人は強化の魔法を使えるようになり、2ヶ月経過後には全員どこか一部は強化できるようになった。

「実験は成功ですね」

「成功というかこれは少し不思議なのだが……普通の魔法って言うのは適性がある。でも強化魔法は誰でも使える。それも魔法の適性が無い人間もだ……こんな事あり得るのだな」


「まだ100人、1000人試すと結果は変わりそうですが……一応10人とも使えたと言う事は魔法適性関係なく誰でも使えるようになる可能性が高いと言う事になりますよね?これって軍事利用されやすそうですね……」

「そうだな。軍に都合のいい魔法だな……これから軍人の実験の指示が来そうだな」


「ここの研究所に居る兵士の方なら良いですけど……知らない軍人さんは少し怖いかな」

「基本男しかいないからな。サクラには少し怖いかもしれない。でも大丈夫だ、俺達がいつでもそばに居る」


 その言葉の通り報告書を書くと軍はすぐに反応し、50名の兵士に教えるように指令が出た。

「最初の50名が来たな。彼らは多分一般の人より長い時間練習する。魔力切れが起こらないように気を付けてくれ」

「分かりました」


前回と同じように私が魔力を少量流して魔力を感知させてからまた4人で教えた。

前回の普通の人と違い、毎日限界まで練習するので1ヶ月もかからずに全員強化魔法を使う事に成功した。

「毎日遅くまで練習していたので覚えるのも早かったですね」

「そうだな……それよりサクラは大丈夫か?知らない大人ばかりの所に居て」


「意外と平気です。それより私が報告した魔法が戦争に使われそうな所の方が気になります」

「まあうちの国は今の所他国に攻めるようなことはしていないから大丈夫だとは思うが……」


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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