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ゲームの世界に転生したので自由に生きたいと思います  作者: 神戸近区


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第19話 安心

 私が実家とは縁が切れて研究所で働けるようになり気が楽になった。

今までは実家から政略結婚や、金銭の問題等を気にしないといけなかったが、今はそれが無い。

自由に外出は出来ないが、研究所内なら割と自由に移動できる。

それと助手としてカルミアが私の研究を助けるという名目で一緒に居てくれているし……少し前までと比べると凄く気が楽で嬉しい。


 今日から私も独立して研究所の職員として働くのだが、今まで通りセアノサスさんとアベリアさんと協力して研究する事になった。

「おはようございます。セアノサスさん、アベリアさん」

「おはよう、今日から俺達と同じ研究者か……サクラが最年少の研究者だろうな」

「おはようサクラ、そうね。私はまだ6歳の時なんて本を読むのにも苦労していたのに……あれ?でもよく考えたらサクラって学校はどうするのかな?」


 一応説明しておくとこの世界の初等学校とは9歳~12歳まで通う学校で、高等学校は12歳~成人する15歳まで通う学校で、特に貴族を継いだり研究職に就きたい場合はここの卒業が必須となる。


「初等学校か……不要だろ。もう既に研究者に認められたんだ。高等学校も不要だと思うぞ」

「確かにそうね。でも学校で友達作ったりも大切だと思うけど……」


「確かにそれはそうなんだがな、警備の問題も有るんだ。学校自体は王族も通うから安心できるが、通学がな……まあ寮に入るという手も有るがその場合研究が出来なくなる」

「でも高等学校位は卒業しておかないと学歴を気にする研究者も多いから」

「私も学校に通ったりできるのですか?」


「行きたいのか?」

「出来たら、この世界の事を知りたいです」


「そうか。なら9歳になったら初等学校に通えるように交渉しておくよ」

「ありがとうございます!」


「いや、本人が行きたいなら行くべきだ」


 その後も3人で魔法の練習を続けた結果、1か月後にセアノサスさんが体を強化する魔法の実験に成功した。

「俺も体の強化が出来るようになったよ。これで他の人も使えるって証明出来たな。早速登録しよう」

「登録?」


「新しい魔法が見つかった時は国に登録するんだ。この場合魔力を使っての身体強化って感じで登録する」

「そうなのですね。分かりました」


「何で他人事なんだ?発見したのはサクラだろ……初めての報告書楽しみにしてるよ」

「私が書くのですか?」


「当然ではないか、誰が一番先に使い始めた?」

「私です」


「だよな!と言う事で、使い方や効果を書くだけだ……ただ魔力の感じ方が難しいのは書いておくようにして……」

「共同で発見したと言う事にはできませんか?」


「まあ、無理ではないが、ここはサクラの功績にしたい。研究職に就いてすぐに魔法の発見。これでこの職に就くことが正しいと証明できるからな」

「分かりました。気を使ってもらってありがとうございます」


「気を使うって言うか……他人の功績を奪うようなことはしたくないからな」


 こうして私の初めて書いた報告書は意外にもそのまま国に提出される事となった。

一応セアノサスさんとアベリアさんに見て貰ったのだがそのままで修正は不要だと言われた。

「サクラ、文章も書けるんだな?」

「私なんて最初の頃何回書き直しさせられたか……」

「……偶然ですよ。そんなにいい文章を書けたとは思いませんが」


「いやあれだけ書ければ十分だ。あれ以上は俺でも書けない……俺達は文章の専門家ではないからな」

「そうだよ。私なんて未だに誤字が多かったりするのに」

「一応何度か読んでみて間違い探ししてますから」


「まあこれで新しい魔法が増える事になると思うが、使える人がもう一人増えたぞ。カルミアだ」

「え?アベリアさんではなく?」

「私はまだ無理よ……。カルミアはサクラが休みの日も練習してたからね」


「また一人で練習してたんですか?前もそれで起きれなくなったのに……」

今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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