第17話 新しい魔法
それから毎日皆で練習したが私だけが上達しただけだった。
「カルミア、少し危険だけどカルミアに魔力流しても良い?」
「……それに何か意味あるの?」
「カルミアが魔力が分からないっていうから、私が直接カルミアの中に魔力を流し込んだら分かるかと」
「……それが危険なの?」
「魔獣の肉が食べられない理由を知ってる?」
「肉の中に魔力が多いからよね?」
「そう言われてるよね。と言う事は体内に他人の魔力を流した場合体調を崩す危険性も有ると思うの」
「そう聞くと少し怖いけど、それで魔力を知れるのなら試してみたい」
「最初は本当に少しの魔力だけ流すね。とりあえず手を繋ごうか?」
私達は手を繋いでカルミアに少しだけ魔力を流してみた
「暖かい……これが魔力?……どちらかと言うと体が楽になるのだけど?」
「痛くない?もう少し流してみるね。……大丈夫?」
「痛くないというか、凄く気持ちいい……そのまま続けて欲しい位」
「それだと意味ないよね……」
私は手を離した
「もう終わり?でも魔力の存在が分かったよ。あとはこれを動かすのが……難しい」
それを聞いていたセアノサスさんとアベリアさんが聞いて来た
「魔力が分かったのか?なら次は俺に!」
「私も……」
結局三人に魔力を流して三人とも魔力の存在には気付いたが誰もそれをうまく動かせなかった。
ただ、セアノサスとアベリアは魔法が使えるのも有ってか少しだけなら魔力を動かす事に成功したみたいだった。
「任意の場所に魔力を動かせるようになったら、後は魔法が使えるかだな」
「そうですね。私しか使えないはずは無いと思うのですが……」
「確かにそうだな。しかしサクラの考えは恐ろしいよ……魔獣と人間が同じこと出来るなんて普通は考えないだろう」
「そうですか?同じ魔力を使ってる以上変わらないと思うのですが」
「……少し待て!同じ魔力を使ってる?」
「はい」
「何で分かる?」
「魔獣の肉の中から魔力を抜いたからです。その時同じ魔力だと知りました」
「……そうだったな。普通は肉から魔力を抜く魔法等……ってそれも新しい魔法だったな」
「そう言えばそうですね」
「何でそんなに新しい事を思いつく?」
「何も知らないからかも知れません」
「知らないから不思議に思い実行する……本を読むのも正しいとは思うが本だけを信じたら見落としが多そうだな。これではどちらが教えているのか分からないな」
「魔法の一般知識は私には有りませんが、不思議に思う事は今度から聞きますね」
「そうしてくれ。普通は新しい魔法なんて簡単に増えるものでは無いはずなのだが、サクラの近くに居たら退屈しないで済みそうだ」
その日はそこで練習は終わったが、翌日カルミアが起きられなかった。
「カルミア大丈夫?」
「……少し待ってくれたら動けると思う……そうだ!また魔力少し流してくれない?」
「別にいいけど」
私達は手を繋いで魔力を流した
「カルミア……昨日遅くまで練習した?」
「何で分かるの?」
「魔力が減ってる。いつもより少ないよ」
「体が楽になって来た……ありがとうもう動けるわ」
「本当に魔力を流しただけで回復したの?……もしかしてこれも新しい魔法!?」
「そうかもしれない。なんか減ってた魔力が回復した感じ」
「一応今日は休んだら?私一人でもここの中なら安全だし」
「いや、ついて行く。でも今日は練習はしない」
「それならいいけど……」
私達はセアノサスさんとアベリアさんに合流してから今日有った事を話した。
「確かに魔法を使い過ぎると動けなくなる……でもサクラが魔力を与えると回復したと」
「そうですね。今朝はそんな感じでした」
「他人に魔力を与えられるなんて魔法聞いたことないぞ……どうなってるんだサクラは?」
「不思議ですよね」
「それより本当に魔力を与えられるのか試してみないと……また実験だ」
この日私は魔力を人に与えられることが分かった……。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




