第16話 慣れ
私とカルミアは新しい部屋に緊張して最初の数日はしっかり眠れなかったが、時間の経過とともに普通に生活できるようになった。
最初カルミアに私の魔法について話した時物凄く驚いていたけど、毎回魔法の練習について来てもらっていくうちにカルミアも魔法に興味を持ちだした。
「私って魔法の適性はないから……魔法使えるの羨ましいな!」
「魔法って使い方次第で危険だけど便利だよね?」
「そうね。魔法が使えるだけで働ける場所増えるからね……」
「特に火属性が良いのだったかな?」
「そうね。蠟燭や風呂に火をつけれるからね。別に魔法使えなくても風呂の火はつけられるけど」
「離れた所にある蠟燭に火をつけるだけで仕事になるって面白いよね」
「大きな家の場合蝋燭の数が多いし全てに直接火をつけるのは大変だからね」
「カルミア、少し気になる事有るから少し触れて良い?」
「良いけど何?」
私はカルミアの背中に触れて確かめてみた
「やはりそうか。カルミアの体内にも魔力は有るね……少し少ないけど」
「そうなの!?と言う事は私にも魔法が使える可能性が?」
「火を出したりは無理だと思うけど……例えば手に魔力を集中させてみて」
「魔力の存在が分からないのだけど……」
「そうか……ではまた夜にでも試してみようか?今は私の魔法の練習しているから」
「そうね。楽しそう」
そんな話をしていたら近くで聞いていたセアノサスさんが話かけて来た
「なんか楽しそうな話をしているな。良かったら俺にも教えてくれないか?」
「良いのですか?魔法の練習をしなくても」
「俺もアベリアも魔法の研究をしているんだ。新しい何かを知れそうなら興味はある」
「では私の考えですけど、魔獣が固くて攻撃を弾くのは魔力を使ってるからでしたよね?」
「そうだな」
「であるなら、人間も体内の任意の場所に魔力を集中出来たら体を強化できないかと考えていたら……最近出来ました」
「え?」
「例えば足に魔力を集めたら……こうやって高く飛んだり出来ます」
私が普通の人より少し高く飛んだら皆驚いた。
「それと何か重い物は有りますか?」
「そんなに重い物はない……いや有るな。ここの専門書数冊なら重ねると俺でも持てない位重い。これをどうするんだ?」
「上半身に魔力を集めて……持ち上がらない……」
「失敗か?」
「少し待ってください。上半身だけ強化したら、下半身が弱いと重い物が持ち上げられない事に気付きました……全身に魔力を使って持ち上がりました!」
私が重い本を数冊持ち上げると皆驚いたみたいだが誰も何も言わない。
少ししてからセアノサスさんが言った
「これって新しい魔法だぞ……新しい属性か?俺にも使えるのか?」
「それは分かりませんが、これって新しい魔法になるのですか?」
「なる。今まで聞いたことない」
「そうですか……これも国に報告ですか?」
「……そうなるな。でもその前に他の人も使えるのか試してみないと。報告するにも研究が必要だ」
「と言う事は次回から新しい魔法の実験しても良いって事ですか?」
「当然だ。ここの仕事は魔法を研究する事だからな」
「では、カルミアが使えるか試してみても良いって事ですか?」
「そうだな。属性ない人が使える魔法となったらこれは新しい発見だ。カルミアさえよければ試させて欲しい」
「私も魔法の練習ができるのですね。ありがとうございますセアノサスさんとサクラ」
翌日から新しい魔法の研究が始まった。まだ現状私しか使えないが、多分魔力が有れば誰でも使えると思う。私もすぐに発動出来るように一緒に頑張った。
この魔法の練習で一番楽しそうで真剣なのはカルミアだ。魔法を使えるようになるかもしれないというのが凄く嬉しいみたいで、私も気持ちは分かる。
でも魔力を誰も感じられないのは何故だろうか?
皆魔力の存在が分からないから私以外誰もこの魔法が使えない……。
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




