第11話 協力者
翌日もまたいつもと同じように魔法の練習という名の仕事が始まったのだが……
「あれ?アベリアさんがなぜここに?」
いつも通りにセアノサスさんの部屋に行くとそこにはアベリアさんも居た。
「今日からアベリアにも練習を手伝ってもらう」
「分かりましたよろしくお願いいたします」
「一応自己紹介しておくとセアノサスと同期のアベリアだ。魔法の属性は土で魔力は多い方だ。よろしく頼む」
「昨日も言いましたがサクラです。宜しくお願い致します」
「君の属性は?」
「……セアノサスさん、何と答えたら良いのでしょうか?」
「彼女は巻き込む予定だから正直に話したらいい。サクラは4属性の魔法を使える……それも現状で4属性だ。それ以外はまだ分からない」
「冗談だよな?4属性が使える……使徒様か何かか?」
「国から保護されていて、今4属性使える。それが現実だ」
「誰が火や土、風属性を教えた?普通一つの属性の魔法を発動するのに最低1年はかかるはずだ。彼女はまだ5歳だと聞いているが……年齢自体が嘘なのか?」
「私は今4属性の魔法が使えて5歳です。そこに嘘は有りません」
「そう言う事だ」
「……そんな話私が来てしまっても良いのか?国家機密に近いだろ……」
「そこは信用しているのと、一応性別で言うとアベリアは女だからな。同性でないと話しにくいことも有るだろう」
「一応とはなんだ?私は普通に女性だろ!」
「そうだな。話し方以外は女性っぽい」
「そう言う私を女として見て来ないのは助かるが……それはそれで嬉しくないものだな」
「まあそう言う事で特に私生活面で協力を頼みたい。土魔法も教えて貰えるならサクラに教えて欲しい。サクラは吸収が早いから驚くぞ」
「そうか。ここまで聞いてしまったら今更協力できませんなんて言えないから協力する」
「ありがとう」
「私からもよろしくお願いいたします」
「サクラ、私は堅苦しいのは好きではない。敬語とか不要だ」
「そうだな。確かに子供で敬語が使える時点で普通ではないからな。出来るなら普通に話して欲しい」
「わかった。これでいい?」
「それでいい。出来るだけ目立たないようにしないとな」
「まあこの年でここで働いている時点で目立つけどな……」
こうして3人で魔法の勉強をすることになった。
「しかし、本当に土魔法も使えるのだな……これもセアノサスに習ったのか?」
「そうで……だよ」
「俺が教えるのは変か?」
「普通に自分の属性以外を教えられる時点で変だろ……」
「他の人に聞けなかったからな。本を読んで勉強しながら教えたよ」
「良く教えられたな……そこだけは素直に感心するよ」
「それはサクラが優秀だったからだ」
「それは同意する。この年でここまで使えるんだ……成人する頃にはどこまで成長しているか」
「その為には私達がどこまで教えられるかも重要だな」
「もう既に私達を超えてないか?」
「俺もそう思う。でもサクラはまだ知識面では我々より少ない」
「でもサクラは先日魔法の専門書を読んでいたぞ……」
「読めるのか?サクラ」
「全部意味が分かる訳ではないけどとりあえずは読めました」
「……その年で少しでも理解できたなら十分だ!」
「そうだね。真剣に読んでるとは思ったけど……理解してたんだね」
「まだ分からない事が多いけど」
「我々でも分からない事が多いんだ。そこは気にしなくていいと思うぞ」
「これからも色々教えてくださいね」
「また敬語になってる……が了解!」
それからも雑談しているだけでこの日は終わった。私の仕事って魔法の練習と話しているだけだけどいいのかな……?
部屋に戻ってからカルミアに相談したら意外な顔をされた
「今は魔法の練習するのが仕事でしょ?だからそれで良いのよ。こちらの仕事も任せられたら私が教えるから気にしないで!……楽しめるうちに楽しんでおいた方が良いよ」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




