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オレたちエクソシスト  作者: 地野千塩


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番外編短編・呪いのデスブログ編(1)

 悪霊が見えなくなった篝火だが、音楽活動で忙しい毎日を送っていた。


 仕事をしながら二足の草鞋は、けっこう大変そうに思われるが、元々社内ニートみたいなものなので、思ってる以上には大変ではなかった。


 そんなある日、近所に新しく健康食品のスーパーができたので行ってみた。


 オシャレな感じの店構えで、オッサンの年齢に近い歳の篝火は、ちょっと躊躇するが、海外のお菓子やお茶が美味しそうだった。


 桜の親が経営そている会社の関連企業の健康食品スーパーらしい。オリジナルブランドのジャムの瓶や紅茶の箱には、御言葉が印刷されていて、思わず目尻が下がる。


 おそらくノンクリスチャンと思われる客達が、そんな商品を楽しそうに買い物している姿は、ちょっと嬉しくなってしまった。


「もしかして篝火さんですか?」


 そんな事を考えていたら、ファンらしき女性に声をかけられた。


 おそらくアラフォー女性と思われるが、肌がきめ細かく、可愛らしい雰囲気の女性からだった。どことなく北海道に住むシマエナガという鳥に似ていた。


「そうだよ〜。YouTube見てくれた?」

「ええ。とっても綺麗な讃美歌で、夫に爪の垢でも飲ませたくなったわ」

「夫?」

「ええ。私の夫は一応ミュージシャンなの」


 聞くと女性の夫は、とあるロックバンドのボーカルの妻だという。篝火も聞いた事があるベテランのバンドだった。ジャンルが違うので、会った事はないが、ボーカルはミュージシャンもドン引きするような遊び人という噂が流れていた。


 女性の名前は田代愛歌という。ついつい話が盛り上がってしまった。


 案の定、愛歌は夫の不倫癖に悩まされているという話で、愚痴が溢れていた。


「それに少し最近、悩んでいる事があって」

「悩んでいる事?」


 篝火は目を丸くした。


 どういう悩みかは不明だが、かなり悩んでいる事が伝わってきた。今は悪霊は見えないが、霊的に何か問題があるかもしれない。


「うちの教会いく? 勧誘するわけじゃないよ。オカルト的な悩みだったら、解決できるかもしれない」

「オカルト?」


 愛歌は、この単語に反応していた。やっぱり、霊的に何かトラブルがありそうだ。


「じゃあ、ちょっと相談していい?」


 という事で、愛歌を教会に連れていく事になった。

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