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カルン王国記演義  作者: ユリシーズ
最初の英雄
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観光2

市場での散策が終わって、次にどこに行くかを決めた。行き当たりばったりな感じもするがこれはこれで楽しいと思うしいいと思う。俺個人の見解だが。


そこで、ヴォロイ王国一の観光スポットである勇者を祀った寺へと向かった。魔族が勇者を祀る寺に行くというのも不思議な話ではあるが。


と言ってもヴォロイ王国随一の観光スポットとしているのならばこれから経済的に盛り上がる。そうすればカルンの魔族も多くやってくるだろう。不思議な話ではなくなる筈だ。


だが、やはり魔族の二人はかなり複雑そうだった。当然のことだ。先祖代々の宿敵の総本山を祀った寺だ。仕事だからと言っていく気にはならないだろうな。


だから、近くまで行ったが建物を見るにとどめた。かなり立派な建物で皆の勇者信仰の強さが窺える。これは魔族がやってきて警戒されるのも当然だな。


寺の近くには寺を目的としてやってきた人たちに対して儲けるための大衆食堂が多く設置されていた。夕食はそこで取ろう。


ということで、騒がれても困るので一番人が少なそうなところを選んで入った。それでも幾人かの人間が焦っていた。突然食べているところに魔族がやってきたものだから敵襲かと思ったのだろうな。悪いことをした。


怯える店員にそれぞれ注文して、しばらくして料理が運ばれてきた。


俺が頼んだのはキョフテと呼ばれる肉団子のようなものだ。アインにいたころからよく食べていたものだ。

(筆者が調べたところこちらの世界にも同じ名前の似た料理が存在する)


各々重い思いの料理を頼んでいたが、魔族の二人は食べ物がよくわからず俺と同じものを頼んでいた。


魔族側には人間の料理が度々あるが、人間の方には魔族の料理はあまりない。しょうがないだろうな。


キョフテは二人の口に合うのかな?と思ったが美味しそうに食べてくれた。気を遣ってしまっているかもしれないけれど、わからない。


食べ終わると夜も遅かったので宿に戻ることにした。


宿へ戻って一泊、朝食を宿側で出されたものを食べて出ることにした。そこで知ったのだが、今日同盟がなされたことが公表されたらしい。


やはり反対意見が多いようで大変らしい。予測はしていたがな。これは観光は中断せざるを負えないか。どうやらデモ活動まで起こっている。このままだと害される恐れもある。


デモが起きるだけこの国はきつい統制を効かせていないということだからいい国だとは思うけどね。


やむを得ないが帰ることをメンバーに伝えると、残念がっていたが、帰り支度をしてくれた。


落ち着いてからまたきてもいい。時間があればだけれど。


宿を出ると、あまり人目につかない様に、ヴォロイ王国の首都ハーペルンを出た。


さぁ、テレシアに戻ればまた大量の仕事が残っているぞ。頑張らないとな

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