9.未読無視はどこまで許せる?
「未読無視って何日まで許せる?」
「別に許すもなにも、そもそもそんな事で怒らないですよ。ただ・・・・・・」
「ただ?」
「縁は切りますね」
「めちゃくちゃ怒ってるじゃん」
「あ、言い方間違えました。正確には、自然と疎遠になっていくって感じです」
「それって1日とかでも?」
「いや、1日だったら全然問題はないですよ」
「じゃあ、何日目から問題になってくるの?」
「正確に何日という決まりは無いですが・・・・・・そもそも、未読無視する人と私が疎遠になる理由についてですが、これについては実例について話したほうが分かりやすいと思うのでまずはそれについて話してもいいですか?」
「いいよ話して」
「ある時、来週の金曜日に誰かと飲みに行きたいなと思いまして、それである人物に連絡を取ったんですよね。そいつは未読無視の常習犯だったので率直に、来週の金曜飲み行こうぜ的な連絡を送りました」
「それで未読無視されたんだ」
「そうです。飲みに行きたかった日を過ぎても返信が無かったので送信を取り消しました。そいつが駄目なら他の人を誘おうと思っていたのですが、そいつの返信を最後まで待っていたことで結局その日は即帰宅することになりましたね」
「なるほど。それは腹立つかもね」
「腹が立つというよりかは、もう誘うの止めようかなって気分になりましたね」
「それでそのまま疎遠になったの?」
「いえ、その後も何度か連絡取ったり飲み誘ったりはしました。ただ、さっき言ったような出来事が何度かあった時に、自分の中での、そいつと会うデメリットがメリットを上回ったと感じて、そこからは連絡を一切取らなくなりました」
「向こうからは連絡来なかったの?」
「そいつとは基本こっちからしか誘わない関係でしたので」
「そもそも嫌われてたんじゃない?」
「その可能性はあると思います。というより、その可能性については会っている時から常に頭の片隅にありましたね」
「嫌われてるかもと思いながら会ってたの?」
「そいつに対してはそう思ってましたね。私は相手のことが嫌いでもなければ、未読無視や既読無視なんか絶対しないですし、相手が好きなら自分からも飲みとかに誘ったりするので。・・・・・・ただ、私がそうなだけで、必ずしも今言ったことが嫌いであるという確証はないので、疑惑として残りながら付き合いを続けていた、という感じです」
「なるほどね」
「そして、相手が自分のことを嫌いであるかもしれないと思いながら会っても、あまり楽しめないので、自然とそいつと会うメリットが薄まっていったという感じです」
「なんか、未読無視するタイプの人間と相当相性悪いね」
「そうだと思います。別に未読無視する人に対して怒りとかは全く芽生えないですけど、相性は最悪ですね」
「喫緊の内容じゃなくてさ、普通の他愛のない話とかで未読無視されるのはどうなの?」
「そもそも、メッセージでのやり取りはあまり好きではないので、本音を言えば他愛のない話をするなら会って話したいと思いながらも、そういうメッセージでのやり取りを重視する方に対してはそれなりの対応をしていたのですが、正直苦痛でしたね。なので、未読無視された方が嬉しいといった思いでいました」
「やばっ」
「なかなか良い返信が思いつかなくて時間使いますし、かと言って通知が残ったままなのはなんか嫌だったので、申し訳ないと思いながらも会話を終わらせたいと感じてました」
「うわぁ」
「返信って個人的にやらなければいけないことなので疲れている時とかは通知がストレスになるんですよね」
「だからこその未読無視なんじゃない? 繋がりは保ったままでいたいけど、常に連絡取るのは面倒くさいみたいな」
「そうなんですか?」
「まあ、知らんけど」
「・・・・・・貴女は未読無視をどこまで許せますか?」
「秘密」
「秘密の多い女性ですね」
「魅力的でしょ?」
「今のところ、ウサギの着ぐるみをしてるヤバイ女ですけどね」
「・・・・・・」
「いや、ツッコミ入れてくださいよ。急に黙られたら怖いですから」
「・・・・・・」
「・・・・・・」




