表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたは何のために生きていますか?〜飛ばし読みしてしまうあなたに贈る会話だけの物語〜  作者: 今際の刹那


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/10

10.AIの罪は誰が償うのか




「未成年に対するSNS規制についてどう思う? 賛成? それとも反対?」


「賛成ですね。というか、規制しないなら少年法を廃止してほしいです」


「ん? どういう繋がり?」


「SNSを利用した犯罪が起こった時に、大人と同様の責任を負うことが出来るなら別に規制がなくても構わないと思うんですよね。飽くまでも自己責任ですから。・・・・・・けれど、相応の責任が負えないならば、せめて規制はしてくれと思ってしまいます」


「なるほど」


「まあ、規制をしたことでどれくらい犯罪が減るかは分かりませんけどね」


「規制の内容にもよるだろうね」


「そうですね。・・・・・・そもそも、規制の前にネットリテラシーについての勉強をもっと学校で取り入れた方がいいと思いますね」


「確かに。まあ、ネットリテラシーの勉強については大人も必要だと思うけど。・・・・・・AIの利用についてはどう?」


「未成年の利用ですか? 大人も含めてですか?」


「未成年の利用」


「規制してほしいと思いますね。基本的に、犯罪に繋がりそうな事に関しては全て規制してほしいと私は思ってます」


「なんか、それを使うと子供に悪影響があるから規制するべき、とかじゃなくて、犯罪に繋がりそうだから規制するべき、って考え方なんだね」


「私はそうですね。正直、子供に悪影響があろうが無かろうが、それを使うのは本人次第で自己責任だと思っているので、少年法がなければ好きにすればいいと思います。・・・・・・まあ、それで言いますと、今は民法上の成人年齢が18歳なのに対して少年法の適用年齢は20歳未満なので、未成年に対しての規制ではなく20歳未満に対しての規制にしてほしいとは思ってます。お酒とかと一緒で」


「けど、少年法が廃止されても酒は規制したほうがよくない?」


「まあ、したほうがいいとは思いますよ」


「ん?」


「ただ、それで言うなら大人も規制したほうがいいと思ってます。そもそもですが、この国の罪に対する罰が適切だとは思っていないので、犯罪に繋がりそうな事に関しては大人とか子供とか関係なく規制してほしいと考えてます。とは言っても、例えば酒を飲むこと自体を禁止するのは違うと思いますし、飽くまでも、酒が原因の犯罪やトラブル、喧嘩などをしたことがある人に対しての規制をしてほしいという感じです。・・・・・・さっき言っていたことと矛盾してない? と思ったかもしれませんが、私も矛盾してるな〜と思ってます」


「自分でも矛盾してるな〜って思ってるんだ」


「話しながら思ってました。ですが、人は矛盾する生き物ですから」


「・・・・・・」


「なんか、自分の中だけでも色々な考え方がありまして」


「まあ、分からなくはないけどさ」


「・・・・・・矛盾するくせに行動を一貫しようとする。そして、そのせいで自分の言葉に囚われて行動が縛られる。それが人間ですよね」


「待って、何の話?」


「なんでもないです」


「そう。・・・・・・あれ、何の話してたんだっけ」


「ついにボケましたか?」


「・・・・・・食事抜くよ?」


「冗談です。・・・・・・規制の話ですよ。お酒とかの」


「それはさすがに覚えてるよ。そうじゃなくてさ、話の続きというか、聞きたいことがあったんだけど」


「ああ、そういうことでしたか」


「・・・・・・あ、思い出した。大人も含んだAI規制についてなんだけど、そもそもAIって普段使ってる?」


「前は使ってましたけど、今は使ってないです」


「なんで使うのやめたの?」


「AIって平気で嘘つくじゃないですか。分からないなら分からないって答えてくれればいいんですけど、間違いを正解のように答える天才なので、正しい情報が知りたいならもう一度調べる必要が出てくるんですよね。二度手間ですよ。・・・・・・100%信用できない道具を使うことのストレスって凄いですね。電卓で置き換えてほしいんですけど、時々間違える電卓なんか使えたもんじゃないですよ。まあ、電卓とAIじゃ便利さが違うので一概には言えないですし、私が使ってたのは対話型AIなので他のAIについては知らないですけどね。・・・・・・ただ、よくよく考えてみれば、ネットばかりに浸ってネットの情報ばかりを当てにしているAIを100%信じるほうが馬鹿げてますよね」


「いや、言い方」


「最後のは皮肉です。・・・・・・まあ、散々言いましたけど、AIは本当に便利だと思いますよ。私はAIが嘘つくのを辞めない限りは使いませんが、それがなくなれば普通に使うと思いますし」


「まあ、便利だよね」


「ただ、素人目線で見てても問題点が沢山思い浮かぶくらいにはありますから、今後、少しずつ規制が強化されていく可能性は高いと思います」


「今は何が1番問題だと思ってる?」


「気になるのは、AIを利用した犯罪があった時に、AIに罪があるかどうかですね」


「それはAIを使う側の人間に問題があるんじゃない?」


「AIを包丁と同じように考えるならば、使う人間が悪いとなりますが、AIを人間と同じように考えるなら、AIにも責任がありますよね」


「AIは飽くまでも道具でしょ」


「私も道具だと思ってますよ。ですが、実際に名前を付けたりしている人もいるみたいですからね。都合の良い時だけ道具扱いして罪を逃れさせるのはどうなんでしょう。それに、包丁も外で持ち歩けば銃刀法違反に該当すると思いますし、AIは包丁と違って犯罪に加担しないように作ることは可能だと思えてしまいますから、そうなると、果たして使う側の人間だけに問題があるのか不思議です。とは言っても、AIが罪を償うことは出来ませんから、では誰が代わりに罪を被るのかってところなんですよね」


「難しいね」


「規制しなかった国が悪いのか、企業が悪いのか、AIを使った人間が悪いのか、勿論、AIを使って罪を犯した人間が1番悪いですが、仮にAIが勝手に暴走した場合はどうなんでしょうね」


「まあ、そういった出来事が実際に起きた時に答えが出るかもね」


「それでは遅い気がしますが、まあ、そうなるでしょうね」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ