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あなたは何のために生きていますか?〜飛ばし読みしてしまうあなたに贈る会話だけの物語〜  作者: 今際の刹那


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2.誹謗中傷ってどうやったら無くなると思う?




「誹謗中傷ってどうやったら無くなると思う?」


「唐突ですね。・・・・・・きっと無くなることはないと思いますよ。 人が人である限り」


「人が人である限り、ね。ちょっとカッコつけた?」


「格好・・・・・・つけましたね。少し」


「あ〜、まあ、良いと思うよ」


「・・・・・・誹謗中傷ですけど、法律を変えない限りは無くならないと思います」


「法律?」


「そうです。まず、罪に対する意識って、倫理的にこれは悪い事だからやらないという考えよりも、これをやると罪に問われるからやらないという考え方の人が圧倒的に多いと思うんですよね」


「例えば?」


「ステマとかそうじゃないですか? ステマが人を騙す行為ということは誰にでも分かると思いますけど、規制が無ければやるし、規制されればやるのを控えるような人間が大半でしたよね」


「あ〜、確かにね」


「なので、誹謗中傷という罪に対しての罰をもっと重めにすれば誹謗中傷する人は減ると思います」


「誹謗中傷すれば死刑とか?」


「極論ですが、そうすれば殆ど無くなるでしょうね」


「それでも殆どなんだ」


「まあ、親告罪ですからね。告訴される事はないだろうと考える人は一定数いるでしょう」


「親告罪ってタチが悪いよね。被害者が告訴しないと起訴出来ないから、時間やお金や労力が割かれる事になってしまう。なんというか、被害者がとことん損するようにできてるみたいな」


「同感です。一応、弁護士とかに頼まなくても告訴すること自体は可能らしいですけど、そうすると受理がされづらいみたいな話は聞いた事ありますし・・・・・・まあ、親告罪を無くそうと思っても人手不足とかの問題とかもあって中々難しいとは思いますけどね」


「まあ、そうだよね」


「法律って、欠陥だらけだなって時々思いますけど、かと言って、他に良いやり方が浮かぶわけでもないですし、いつもなんだかな〜って思っちゃいますね」


「けど、ニュースとかで見てて思うけど、この国って犯罪者に甘いよね」


「私もこの国は犯罪者に優しいと思いますよ。まあ、他国がどんな感じなのかは知らないですけど」


「私も知らないけどね」


「きっと、罪に対する罰が甘いと思ってる人は多いと思いますよ。そして、それが許せないから誹謗中傷する、という人も中にはいると思います」


「あ〜、なんか分かる気がする。不倫とかでしょ?」


「そうです。仮に、不倫した人の全財産が没収されて、かつ、懲役10年とかだったら、その人に対して誹謗中傷する人は殆どいないんじゃないかと思うんですよね。罪に対する罰が重すぎるって思った人は誹謗中傷するのをやめるでしょうし」


「いや、全財産没収かつ懲役10年で丁度良いくらいじゃない? 不倫するような奴は」


「・・・・・・まあ、勿論そういう風に考える人もいるでしょうから誹謗中傷をゼロにするのは厳しいと思います。・・・・・・実際、不倫なんてのは相手を裏切る行為ですからね、本来それくらいの罰があってもいいと思いますよ、私も」


「本当に?」


「ええ。ただ、他の罪に対しても同時に罰を重くしてほしいですね。そうすれば善人が少しだけ暮らしやすくなるのですが」


「規制が厳しくなった時、反発するのは悪人、喜ぶのは善人、か。じゃあ、自転車の青切符は?」


「自転車の青切符に関しては、反対派だからといってそれを悪人と決めつけるのは早計だと思いますけどね。私は賛成派ですけど、片耳イヤホンは別に良くないかと思ってしまいますし。まあ、価値観の違いですけど」


「けど、その価値観の違いによって生じる怒りから人間関係って亀裂していくと思うんだよね」


「それは本当にそうですね」


「なにか良い案ある?」


「良い案ですか? ・・・・・・初っ端から怒る人っているじゃないですか。ああいう老害にはなりたくないなと思ってまして、何か嫌な事があっても怒らずに、これをされると嫌なんだという事をまずは伝えるようにすれば、価値観の違いからくる怒りは軽減出来るとは思うんですよね」


「怒りを抑えられない人とかっているよね」


「いますね。怒りって、何かに期待しているから起こるものだと思っていて、例えば、これくらいは出来て当然だとか思っている人は、その期待に満たないと怒り出すという典型的なパワハラ人間になったりします」


「いるね。そういう人」


「他にも、恋人に対して、私はこれだけ相手のことを思って行動しているのに、恋人は私に何もしてくれないだとか、そういった期待に対しての裏切りから怒りや失望が生まれたりするんですよね」


「まあ、恋人に期待しちゃうのはしょうがないんじゃない?」


「怒らずに一度伝えてみるのが良いかもしれませんね。怒る行為って、私は狭量なんですってアピールしているみたいで恥ずかしいですし。あ、あくまで私の考えですが」


「まあ、怒っている人ってダサいよね。けど、怒った方がいい場面だってあると思う」


「子供を躾ける時とかですか?」


「そう。子供って叱らないと何も学ばないでしょ」


「う〜ん、どうなんでしょう。子供って、善悪の区別があまり出来ていないと私は思っていて、平気で虫とか潰しますし、なんというか、犬とかと一緒だと思っていて、犬って多分、お手の意味とか分かってないですよね。けど、お手と言われて手を翳したら相手が喜ぶ、餌が貰える、という事を覚えるからああいう行動が取れると思うんですよね。これは子供にも言えると思っていて、怒った時に、これをすると怒られるんだということは覚えても、何故これをしてはいけないのかという事は理解できてないと思うんですよね。それで、怒る人間が誰もいなければ平気でやるような人間が出来上がってしまう」


「ステマ規制が無ければステマしまくる人間が出来上がっちゃう訳だ。倫理観皆無の」


「いや、まあ、あくまでも私の想像でしかないので何とも言えないですけど。それに、じゃあどうするのが正解だと問われても困りますし」


「正解って時代によって変わったりもするしね」


「いや、本当にそうなんですよね」


「・・・・・・他には怒った方がいい場面はない?」


「・・・・・・今のこの状況とかですか?」


「・・・・・・」


「腕と脚の縄、解いてくれません?」


「・・・・・・」














「・・・・・・あ、解いてくれるんだ」



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