12 友達のためにも
翌日。
いつもより早起きして、学校に向かう。
まだ誰もいない教室。
僕の机から、教科書などを盗んだ犯人五人の机の中に、封筒を仕込む。
『放課後、空き教室まで来い
来ないと、写真をばら撒く』
手紙と一緒に僕の机を物色している五人の写真を入れた。
さあ、二度とバカな事が出来ないようにしてやる。
放課後。
「てめえ!!横峯!!!生意気なことしやがって!!」
山野さんに告白した男が吠える。
状況判ってる?
馬鹿だなあ。
「おい!!写真よこせ!!!素直に出せば許してやる!」
はあ?何言ってんの?お前に主導権はないんだよ?
「ったくよー!ぼっちがイキりやがって!!」
他の四人もわかってないみたいだね。
「ほら早くぐうっ!!!!!」
僕に近付いて来たヤツの腹に拳をねじ込む。
効くでしょ?急所だしね。
「こ、この野郎!!」
素人丸出しだね?
そんな猫パンチ、喰らうワケないでしょ?
「こ、コイツ格闘技かじってゲエッ!!!」
ほい、またリバーブロー。
立てないよね?
「な、何だよコイツ?!!」
「いやあ、ちょっとボクシング齧ってるんだよね、ごめんね?」
「こ、この調子にのぐうッ!!!」
そんなトロい蹴りじゃ無理だって。
「はい、次。」
「ま、待て!わかった、悪かった!!」
「そう?じゃあ……はい!」
「ぐえっ!!!」
「あと一人だね。」
「あ、ああ……。」
「戦意喪失?でも残念!シッ!」
「うえっ!!!」
これで逆らう気はなくなったかな?
「僕に殴られた事、誰にも言わないよね?」
「は、はあ?ふ、ふざけんな!」
「ふざけてんのはどっち?」
「な、なんだと?!」
「だからさあ、こっちはお前らが僕の机から教科書を盗んでる動画があるんだよ?」
「……。」
「なあ、お前さあ、推薦狙ってんだよね?あ、お前とお前も。」
「……。」
「その動画をネットでばら撒くって言ってんの。わかる?」
「……。」
「で?僕が殴った事、誰かに言うの?」
「……。」
「言えないよね?言えるわけがないよねえ?」
「わ、わかった。誰にも言わない。」
「それからさ、山野さんへの嫌がらせもやめろ。女子達もちゃんとお前らが抑えろよ?」
「わかった、わかったから、動画は……。」
「ああ。お前らが大人しくしてれば、僕は何もしないよ。」
「くそっ……。」
「悪態つけるくらいは回復した?じゃあみんな、立って?」
「は……?」
「立てって言ってんだよ!!!!」
「「「「「!!!」」」」」
「あと一発ずつで許してやるよ。」
「ちょっぐうっ!!」
「え?あっ!!!」
「待っげえっ!!」
「へ?ぐうっ!!」
「ご、ゴメうっ!!」
これで大人しくなるよね?




