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9/21

通称Draw教室Ⅰ

「今日は楽しいことをしようと思ってたんだが……まぁいいか。普通に楽しいことをしよう!では、始めよう。『Who am I?』クイズだ!」

 よくあるやつだ。英文をいくつか聞いて、誰目線の文かを当てるのだ!

「俺がいまから、3つの文を言うから、俺が誰だか当てろ。当てた奴には、キャッピーグッズをあげるよ。」

 キャッピーグッズ?なんだそれ。

 俺は、金井先生がテキトーに言ったのかと思ったが、女子たちの目は輝いていた。

 俺はわけがわからなかったので、咲にキャッピーについて聞いた。

「えっ!?あゆむ、キャッピーについて知らないの?キャッピーは最近流行りの教育番組、『なんでも調べ隊』に登場する相橋さん家族のペットのことだよ!キャッピーの語尾の『なの』がとても可愛いの!!」

 アニメとかじゃなくて、教育番組なんだ……

 すると、金井先生はキャッピーグッズを紹介し始めた。

「今回はキャッピーポーチとキャッピーシールがそれぞれ2つずつあるから、早いもの勝ちだ。」

 ふーん。俺は別に欲しいものでもないから、気楽にやろーっと。

 そんな俺に対して、咲は力を込めていった。

「絶対に正解しようね!!!歩もしっかり考えてね!!」

 咲は本気だ。年に数回の本気だ。

 俺は一生懸命にクイズに取り組んだ。

 そんな俺達だったが、最初の3問は全く歯が立たず、完売してしまった。

「ラスト問題だ!」

 と金井先生は叫んだ。

「I can fly. My body is very large. I am an

imaginary creature. Who am I?」

 えっ?言ってることが分かんない……空を飛べ、体がとても大きく、架空の生き物?

 大人しく諦めるか、と思ったとき!

「わかった!」

 と咲が大きく手を挙げた。

 えっ!?あの咲が?いつも頓珍漢なことばかり言う咲が?

「それじゃあ、咲!」

 と金井先生は咲のことを当てた。

「答えは『ドラゴン』だ!!」

 と咲は威勢よく言った。

「おっ!咲、見事正解だ!ということで、キャッピーポーチをプレゼントだ!」

 と金井先生は咲にキャッピーポーチを渡した。

「歩!ゲットしたよ!」

 と咲は俺にキャッピーポーチを見せてきた。

 キャッピーというものは体は丸く、体から、耳、手、足が生えているものだった。

 「以上で授業を終わりにする。」

 と金井先生は言って、教室から出て行った。

 そうして、数時間が経ち、1日が終わろうとしたときだ!

「木下くん、川上さん、安藤さん、細川くん、柏さん、五十川くん、このあと、班長会といわれるものがあるから、残ってくれないかしら。」

 と四葉先生に言われてしまった。

 なぜ俺が班長会に選ばれたんだ!

 何かの嫌がらせか?

 俺は不満に思ったが、拒否権は俺たちになかった。

 



 そして、放課後。

「では、班長会といわれるものを始めます!」

 と四葉先生が宣言して、班長会は始まった。

「あの…班長会といわれるものとは何ですか?」

 と紫央は尋ねた。

 それに対して、四葉はこう答えた。

「あっ、君たちは班長であり、同じ班になるの。簡単に言うと、全班のなかで、1番しっかりしている班のメンバーを班長と呼ぶの。で、班長、みんな集まるのが、班長会よ!」

 そんなものなのか、と俺たちは納得した。

「今回は来週のどきどきルンルンあんしんわくわく教室、頭文字をとって、通称Draw(ドロウ)教室に向けた話をしようと思うわ!」

 と四葉先生は両腕を伸ばして、言った。

「おかしい名前ではないですか?」

 と爽やかに陽翔が聞いた。

 みんなそれに対して頷いていたが、四葉先生は首を傾げただけだった。

 その発言はスルーされ、補足説明を始めた。

「ちなみに、Draw教室の説明は昨日みんなに配ったプリントに詳しく書いてあるわ!明日の6時間目も話するわね!あと、Draw教室の次から、みんなには未来学園寮という寮に住んでもらうわ!」

 えっ!?寮制度?父になんと言えば……

「強制なのでしょうか。」

 と紫央はおどおどと尋ねた。

「えぇ、強制よ!でも、無料だから、安心してちょうだい!」

 と四葉先生は俺たちに言ってきた。

 そういう問題ではないのだが……

「ところで、なぜわたくしたちにだけ特別な話をするのかしら?」

 と麗華が首を傾げた。

「あぁ、それはね、寮の話をしたかっただけなの。無料で寮にいれるのをみんなの前で言うのは…と思って。少し、言いづらかったから……」

 乙女か!?繊細な少女か!?

「ということで、以上よ!もう帰っていいわ!宿舎班はお楽しみにしといてね!」

 と四葉先生は楽しそうに言っていたが……

 俺たちは教室から出たらすぐに口を揃えて言った。

「あと、1週間で寮なんて聞いてないー!」

 すると、麗華が口を開いた。

「Draw教室の前の日、私の家でパーティしません?」

「いいね!最後の自宅って感じで?」

 となぜかパーティ開催が決まってしまった。

「それじゃあ、メンバーはこの6人ということだよね?」

 と真希が尋ねた。

 そこに聞き覚えのある声が……

「私を忘れないで!この月子を!私も参加します!」

「月子!なぜここに?」

 と麗華が尋ねた。

「えっ?なぜって?麗華様の帰りを待っていたのです!しかも、寮制度になってしまうのですね。悲しいです、麗華様!」

 えっ?班長会の内容を聞いてたの?

 だから、俺はどうやって、班長会の内容を盗み聞きしたか、月子に尋ねた。

 月子から、返ってきた言葉は俺たちを驚かせた。

 その言葉とは……

「私、班長会の途中で、麗華様の教室に入り、教卓に終わるまでずっと待っていましたよ?気づきませんでした?」

 思い返しても、月子がいた記憶はない。

 月子以外6人の頭上には『?』が浮かんでいた。

「では、今週の日曜日にパーティ開催ですわ!必要なものを『CONNECT』というアプリでみんなに送りたいから、連絡先を登録しましょう!」

 と麗華に言われ、連絡先を交換した。

 そうして、俺のスクールライフ2日目が終わった。

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