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歩Ⅱ

「席前後だね!」

 咲が無邪気に黒板に書かれている座席表を見ているが、もう他の人は座っている。

 ……1人を除いて。多分エレベーターで別の階に降りたさっきの人だ。

「ちょっとー、聞いてる?先生も見てるよ!恥ずかしーいんだ。早く座ったほうがいいんじゃない?」

 なんかいらつくな。てか、俺じゃなくて、咲のほうが恥ずかしい気がする……

 でも、ここで揉めても、もっと周りの人の見世物になるだけだ。

 俺は心を落ち着かせて、席についた。

 こいつは、周りを見ないで生きているのか?

 わからない生き物だ。

 クラスはなんとなく階級で分けられているようだ。

「では、自己紹介を始めてもらいます。」

 そう、頭の高い位置で髪を結んだ髪型がポニーテールの先生は言った。俺の頬を汗がつぅーと流れた。

「まずは、出席番号一番の安藤さんからお願いします。」

 もう、始まってしまった!俺はみんなの自己紹介は聞かずに自己紹介の文の内容を練り始めた。

 そして、俺の番になった。そして、ぎこちない動きで前に立つ。

「俺は木下 歩。好きな食べ物は寿司で、合唱コンクールが楽しみです。ちなみに咲の幼馴染です。みんなよろしくお願いします!」

 俺は心臓をバクバクさせながら、自席についた。

 自己紹介で分かったことは、30人中12人がランクの1で、残りが2だった。先生も1だった。

 そして、俺は気になったことがある。

 それは、先生の自己紹介にあった。

「担任の坂本(さかもと) 四葉(よつば)です。1年間よろしくね。このクラスでは隠し事を聞き出してはいけませんよ。」

 先生は人のプライバシーを守ろうとしてくれるのか?俺や咲にとってはありがたい。

 ……もしかして、先生にも秘密があるのかもしれないぞ。

 俺はその秘密が知りたくなった。

 でも、俺はこの学校では穏やかに過ごすんだ!

 あのときみたいなことは二度とごめんだ!

「ねぇ、あゆむぅ!私の自己紹介どうだった?」

 あっ、聞いてないわ。

 でも、こんな返し方は流石に可哀想だし……

「すごくよかったよ!ラーメン好きなんだね!」

 とだけ言っておいた。

「よく聞いてたね!私の話、長かったけど……」

 奇跡的に合ってたみたいだ。

 とにかく、明日までの宿題である自己紹介カードっていうやつを書かなければ!

 まず、俺は1文目を読んだ。

『使ってみたい魔法は?』

 えっ!?厨二病を開花させようとしてる?

 俺は行動を早くしたいから、ス(・)ピ(・)ー(・)ド(・)型(・)がいいな。

 こういうのは性格が現れるのからな。みんなが何を書いたのか気になるな。

 全体を通して見ても、階級については書いてないな。あれ?おかしいな。普通はあるのにな。

 先生はランク分け制度を嫌っt――。

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